佐賀市に拠点を置く災害NPO法人「アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A―PADジャパン)」の事務所に15日、封筒が届いた。1センチほどの厚み。「ぎゃあ」。16日朝、本と思って中身を確認したスタッフが、声を上げた。
「使うあてもなく簞笥(たんす)で今まで眠っていたものを、コロナウイルスなどによってお困りの方を少しでも助けることが出来ればと思い寄付いたします」
中身は、そう印字された手紙と、100万円の札束が四つ。現金計400万円が入っていた。
A―PADジャパンは、色々な支援物資を企業に寄贈してもらい、被災地や医療機関に届けるといった活動をしている。
代表理事の根木佳織さんは「こういった形の寄付は初めてで、驚いている。数ある団体の中でうちを選んでもらい、活動を見てくれている人がいると分かってうれしい」と話す。今回の寄付金は、物資の購入などに充てるつもりだという。
どこの誰からの寄付か。
封筒の裏には、差出人と住所は書いてある。だが、同封された手紙は、「匿名にてこのようなものをお送りしましたことをまずはお詫(わ)び申し上げます」。名前と住所は架空であること、そして「このような方法での寄付にご懸念もあろうかと思いますが」と前置きしつつ、どうか役立つように活用してほしいと告げていた。
今のところ、唯一の手がかりは、「銀座」という消印だけ。根木さんは、何らかの形で、感謝の気持ちを伝えたいと思っている。 (WEB引用)
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