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出来栄えはすべて「I Can’t Stop Me」から









出来栄えはすべて「I Can’t Stop Me」から
The results are all from "I Can't Stop Me"




TWICE「I Can’t Stop Me」パート配分に「ひどい」の声



★YouTubeチャンネル「HEXA6ON」にアップされた動画によると、パートが一番多いのはリードボーカルのナヨンで、次に多いのはメインボーカルのジヒョ。最も少ないのはモモという結果になりました。

★投稿主は「歌はナヨンとジヒョが半分以上も歌っている」「モモ, ダヒョン, チェヨンには、合いの手みたいなパートしかない」と指摘。

★投稿を見たネットユーザーからは「仕方ない」「これでいい」といった反応が寄せられています。


★★★
(韓国オンライン・コミュニティの反応)
▲「これは最善じゃないか。実力議論があったばかりだから。実力のあるメンバーを押さないと」(TWICE “More & More”ショーチャン生歌、話題に…モモに「衝撃的」との声)
▲「元々デビュー当初はこうだった。どこがひどいの? 実力順」
▲「ナヨンのギャラアップしろ」
▲「歌が下手なんだから仕方ない」
▲「出来は良くなった」
▲「この配分でいい」
▲「全然ひどいと思わない。まだ本人パートのアンコールもできないのに。パートを増やしたいなら実力つけるべき」
▲「More&Moreの時も モモパート10秒しかなかったけど、存在感が大きかった」
▲「ラップも歌もできない子たちのパートをどうすればいいの? 前回あんだけ批判されたのに」
▲「他のグループもこんな感じだよ。メイン・リードボーカルが配分多い」(TWICEモモ「I Can’t Stop Me」ラップ担当 …「アンコール生歌」問題が影響か)


  “I CAN’T STOP ME”のMV他の動画を幾つか視聴した。パート配分は確かにジヒョとナヨンに偏っている。だがそのことにこだわる必要はなさそうだ。

パフォーマンスや歌唱の質がそれで落ちてるなら問題だが、そういう印象はまったくない。むしろ、ジヒョとナヨンのボーカルラインはさらに磨きを増して強力だ。

 ナヨンなどはデビュー時から数年かけて、やっと本領を発揮してきたのか、と唸らされるほどだ。


 要するに“I CAN’T STOP ME”は日本やアジア向けというより、世界向けのパフォーマンスになっている。

 BTSとBLACKPINKらはカッコよさを押し立てた音楽でアメリカ始め、世界中の人たちから愛されだしている。


 彼らに続こうと視野を広げた意気込みを感じる。
 前にもちょっと触れたが、2016年頃から上昇カーブを描き出した今時KーPOPブームは、TWICE、BTS、BLACKPINKらの活躍により引き起こされた。

 TWICEは親しみやすさと可愛さを押し立てて日本攻略に成功した。本国での成功も小さくなかったが、日本での成功はより大きかった。日本でのこの成功がTWICEの基本スタイルが決まったと言ってよいのではない。


 TWICEのデビューした頃のK-POPは、ブームの底を味わい、そこから抜け出す流れにあった。
 日本でガールズ再興の機運を得たTWICEは日本と韓国を精力的に行き来し、またたくうちに人気トップのガールズに昇りつめた。

 もたついたのはデビューしての数か月、後はとんとん拍子で人気も売り上げも伸ばしていった。ステージの実力に疑問視の声も出たりしたものの、売り上げや人気では独り勝ち状態が続いていった。


 TWICEの属する事務所代表のパク・ジニョンは、Wonder Girlsをアメリカに送り込んで失敗した経歴を持つ。

 その情熱は大変なものだった。
 アメリカに事務所を構え、レストランまで経営して現地スタッフの憩いの場まで用意したのである。
 しかし、Wonder Girlsを始め、アメリカでの活動は失敗に終わり、事務所もレストランも全部処理していったんは撤退したのだ。


 日本進出で大成功したTWICEをアメリカでも成功させる青写真をパク・ジニョン代表はもちろん描いていたと思う。

 彼自身、アメリカからやってきた歌手だ。自慢のTWICEをアメリカでも日本と同じほどの成功に導きたいと思い描いたのは自然な流れと言ってよいだろう。


 そういう心意気や思いは音楽を通じても現れてくるものである。

 2017年の後半に出した「LIKEY」や「heart shaker」などはまさにそうだった。
 BTSがアメリカで人気を勃興させつつあった時期でもあったし、代表自身もひそかにその流れに乗りたいと願っていたはずである。

 しかし、翌年になると「LIKEY」や「heart shaker」に漲っていた自由で奔放だった伸び伸び感は失せてしまい、可愛さ中心の安定的な音楽に戻ってしまった。

 TWICEは勢いに乗るべき肝心なところで守りに入ったのは残念だった。
 せっかくのチャンスを日本と韓国の安定コースから抜けられなくなってしまったのは惜しかった。

  アメリカでBLACKPINKよりも先んじて活躍するチャンスは、あの頃にあったんじゃないだろうか…。


 しかし、天はTWICEにとってそこまでの実績でも十分だった。
 やがて、新型コロナの恐怖が世界を覆って来ることになるからだ。

 新型コロナの恐怖で外に出られなくなった人々にとって、野外のフラッシュモブでみんなで歌って踊ったK-POPは、懐かしくも魅惑的な音楽と化していたからだ。
 新型コロナに見舞われる前、BTSやBLACKPINKよりも多く、TWICEの音楽はフラッシュモブで踊られていたのである。


 “I CAN’T STOP ME”はあの頃のTWICEの覇気を久しぶりに思い出させてくれた。
 ジヒョとナヨンの歌声はBLACKPINKのロゼやジェニーに負けないほどの迫力である。
 パート配分の公平さなどにこだわる必要はない。音楽は全体の出来栄えがすべてなのだから。



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