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ソン・ユナ（ハン・ジヘ）
このドラマはハン・ジヘが二役にチャレンジしたので、撮影の進行とオンエア中はさぞかし注目されていたろう、と思いきや、意外と静かなスタートだったようである。
それをオンエア当時の記事はこう伝えている。
★予想できるストーリー展開といわゆる“ホット”な俳優がいなかったため、「金よ出てこい☆コンコン」は最初、注目されなかった。しかし、回を重ねるごとに並はずれた魅力と俳優たちの好演が光を放ち、視聴者を引き込んだ。これが視聴率の上昇につながった。7.1％の視聴率で同時間帯最下位としてスタートした「金よ出てこい☆コンコン」は放送3話目で二桁台に入り、先月18日には20.0％の視聴率を記録した。自己最高視聴率は22.7％(9月8日)だ。KBS 2TV「最高です！スンシンちゃん」を押さえ、週末ドラマ1位の座を手に入れた。
また、このドラマは中流階級の家庭の見栄と現実を描き、葛藤と和解を通して家族の大切な意味を考えようという企画意図からスタートした、となっている。話の中で出てくる派手なパーティーと言い、過去の悪行でゆすられる社長の内妻が、気前よく金を奪い取られているのを見ていると、とても中流階級の話には見えなかった。中流階級の話なら、粉飾された場面をもう少し減らした方が視聴者として受け入れやすかったかもしれない。
このドラマのヒロイン二人は孤児と別々の家に引き取られていく。
韓国の一般家庭に引き取られたモンヒは、出生を知らされることなく実の子のように育てられた。よって彼女はモンギュやモンヒョンを実の弟妹と思い込んでいる。
お上の目を盗んでやっている露天商稼業が苦にならないのも、一家のためと信じているからこそだ。
一方ソン・ユナは韓国系アメリカ人金満家の家に引き取られた。箱入り娘として育てられ、宝石会社を営むパク家の長男坊であるヒョンスのもとに嫁いできた。
ヒョンスの父であるパク・スンサンは、資金の協力を得たいため、養子であるユナを長男の嫁に迎え入れたのだった。
ユナにとってパク・スンサンのそういった思惑は耐え難いものだった。せめて夫のヒョンスには自分の背後にいる親を当てにしてほしくないと願うが、親の言いなりの姿勢を見せる夫が不快でならない。そんな夫の顔を見たくないため、彼女は夫と関係なく気ままな日々を送っていた。夫に知られない部分ではノイローゼに蝕まれ、安定剤や睡眠薬を常用している。
ハン・ジヘはユナ役で質の高い演技を視聴者に披露した。
「最高です！スンシンちゃん」を押さえるほどの視聴率を稼いだのは、ユナ役の演技が光ったからだと見たい。
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