雨の記号(rain symbol)

K-POPの第二ラウンド




PSY、上半身裸で “馬ダンス”…ビルボード公約守った


{PSY}は、4日午後10時から二時間の間、ソウル市庁前広場で『PSYのグローバル席巻記念ソウル市民と共にする公演』というタイトルで無料公演を開いた。約束したビルボード1位達成公約の公演ではなかったが、“ビルボード2週連続2位”という偉業を成し遂げたPSYも、ファンも熱かった。

公演のハイライトは全世界が注目した『江南(カンナム)スタイル』だった。 PSYは「ここで踊る馬ダンスがギネスに載る予定だそうだ」とし、「デビュー12年にして、私に全盛期を迎えさせてくれた歌、外国で歌詞を理解できない観客達と合唱なしで孤独に歌った歌」と紹介した。PSYの『江南スタイル』が鳴り響くとすぐに数万人の観客が合唱し、馬ダンスを真似して踊り、大型ナイトクラブを彷彿とさせた。 その後、アンコール公演を30分を超えて継続したPSYは、『江南スタイル』をもう一度熱唱した。観客が1番を合唱する中、PSYは曲が終わる頃、上半身裸となって “馬ダンス”を踊った。PSYは「すると言ったらする」と叫んで、熱い歓声を浴びた。



PSYは、先月25日に開かれた帰国記者会見で、「ビルボード チャート1位になったら、市民が最も多く集まる所で上半身裸で無料公演をする」という公約をしていた。1位は取れなかったが、自分に声援を送ってくれた国民に感謝の意を表して、ビルボード公約を守ったわけだ。

PSYは公演が終わった後、「大衆歌手が初めて行う市庁単独公演だ。韓国のランドマークである市庁公演で、多くの同僚歌手がこのような公演を行えれば良い。私一人では今日の舞台には立てなかった」と感謝の意を表わした。PSYのこの日の市庁広場公演は、当初4万~5万人の観客が集まると予想されていたが、これをはるかに上回る7万人余りが集まり、大盛況となった。
(K-POPニュースより)

 ソウル市庁前広場には7万人余りの観客が集まり、PSYの『江南スタイル』の大ヒット記念お約束公演が行われたという。
 彼が世界のトップ歌手にのぼりつめた瞬間と言えようが、K-POPにとっても新しい出発の日となったとも言えそうである。
 世界のあちこちでフラッシュモブが頻発し、各国のテレビなどにも取り上げられるようになって、K-POP人気は実感性を強めてきていたが、メディアで取り上げられるほど現地大衆の間に浸透しているわけではないとの声も聞かれた。アクセス数も操作によって水増しされているとの陰謀まがいの話も登場したりし、どれほどの人気なのかの指数や実体がつかみづらいのも特徴のひとつだった。
 しかし、PSYの『江南スタイル』の大ヒットによって、K-POPは確実に世界各地の音楽ファンの心をつかんでいっていたことが立証された。
 K-POPのアイドルスターたちが世界各地に出ていって公演を行い、現地のファンたちを熱狂させたのは、オーバーなことでもウソでもなかった。そこにもっと多くのファンが潜在していたからこそ成り立ったのをこの音楽は証明してくれたのだ。
 逆に言えば、彼らがコツコツと現地ファンを増やしていたからこそ、『江南スタイル』の着火とヒットの加速はすさまじいものとなっていったのだ。

 日本ではこの音楽をまだ静かに見守っているとの印象が強いが、先日の日韓交流イベントでは『江南スタイル』のパフォーマンスがステージに登場していた。
 世界各地でのパフォーマンスに比べればダンスも合いの手もかなり見劣りしていたが、披露の場数が少ないのであろうから致し方ないだろう。

 PSYの『江南スタイル』はそれぞれに孤立しているようにも見えた世界中のK-POPファンの手をつなげる役割も見事に果たした。
 これまでは群雄割拠だったが、K-POPは秩序平定の争いに向かう第二ラウンドが開始されるといったところだ。




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