雨の記号(rain symbol)

土砂に埋まった車

 今、奈良の山奥の話を小説として書き続けている。
 先日、国道169号線の奥地を走っていた車が土砂に埋まり、三名の方がなくなった。奈良市の方から走っていって、柏木を過ぎ、伯母峰峠を越え、上北山村の辺りである。僕は伯母峰峠のふもとの集落に住んでいたことがある。このあたりの街道は山を削って作られただけに峻険である。伊勢湾台風の時、この辺りは方々が土砂に埋まって寸断された。紀伊半島の下側は比較的地盤は固いという話だが、山を削って出来た街道なだけに常に土砂崩れの危険は付きまとっている。
 子供の頃、街道を歩いて学校にも通ったが、雨が降ると危険な街道になってしまうのを身でもって体験した。沢はじきに鉄砲水が出るし、崖上から水の降り注ぐ場所も結構あった。
そういう記憶に重ね、土砂に埋まったこの地方の記事は僕の心を揺さぶった。
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