雨の記号(rain symbol)

虐待感覚

「最低のことだ」、自殺の前日に指導 中2飛び降り
2007年2月6日(火)23:48

 千葉県松戸市の市立中学2年の男子生徒(14)がマンションから飛び降り自殺した問題で、松戸市教委は6日、この生徒が自殺前日に加わった同級生へのいじめの様子や、その後に教師からいじめについて「最低のことだ」などと指導を受けていたことなどを明らかにした。市教委は「指導は通常の範囲内だった」としている。
 市教委などによると、いじめは拳で被害生徒の肩付近を殴るもので、生徒らがゲーム感覚でやったらしい。1月31日の給食後、8人が順に約10分間行い、自殺生徒も後の方で加わったという。
 このいじめで、被害生徒は肩の骨が折れた。事情を知った教師らが、午後4時半に生徒5人を、さらに自殺した生徒らも5時半ごろ会議室に呼んだという。
 教師側は4人で、自殺した生徒が加わった後の指導は約40分。教師は「相手の身になって真剣に考えてみて。私だったら耐えられない。最低のことをしたんだ」などと叱責(しっせき)したという。

 ゲーム感覚で肩をなぐっていって肩の骨が折れた、というのは何だか妙である。後で生徒たちはそういう弁明をしたのかもしれない。しかし、最初はゲーム感覚でも、何人かでやるいじめは必ずエスカレートしていく。その子を次第に強く殴っていってしまったのであろう。
 ゲーム感覚で始まったかもしれないが、もともとのところにあるのは生贄を見つけての虐待感覚である。
 子供の頃、しっぺの入るゲームをやった。最初は普通にしっぺをやっていても、誰か一人、強く叩く者が出てきたら、その後はたいてい荒れていってしまった。いわゆるしっぺ返しの状態が生じていってしまったわけだ。
 少年の頃はいけないと分かっている事を少しでも破ってしまうと、歯止めがかからなくなっていってしまう。
 マンションから飛び降り自殺した少年は、いじめを受けることの苦痛を理解出来ていた分、いじめに加担してしまった自分自身に深く傷ついてしまったのだろう。
 
 気になるのはいじめを行った他の生徒たちだ。彼らはこういう事態をどう受け止めているのだろう。何事も起こっていなければ、指導を行った先生たちの悪口などを並べ、逆恨みなどをしていった可能性が大である。そういう年頃である。
 親たちと協力しあっての粘り強い指導を続けることが大事だろう。
 
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