雨の記号(rain symbol)

ときわ荘ノート(4)




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 キム・ジスの「太陽の女」を16話、17話と見た。
 このドラマはクライマックスの坂を上りだしている。窮地に立ちだしたドヨン(キム・ジス)の場面が増えるにつれ、この世界にようやく馴染んでこれたようである。
 やはり、ドラマは主人公にしっかり感情移入できてこそ面白くなる。
 前半はそれがなかなか出来なかった。
 好きな女優に性悪な女は演じてほしくない。自分にはそれが強いようである。
 前半、どうしてドヨン(ヒロイン)に感情移入できなかったのかはそのへんに理由がありそうだ。


 血のつながらない兄弟(姉妹)、あるいは異母兄弟(姉妹)がひとつ屋根の下で暮らし、欲望の入り乱れた葛藤劇を繰り広げるのはよくある。有り過ぎるくらいだ。
 実の子が外に出されてそうでない子が家で育てられて展開するこのドラマのような話もなくはないが、前者に比べれば少ないだろう。

 人はみな、血をめぐる葛藤や宿命から解放されれば自由気ままな太陽である。このドラマはそこを主張しているかに感じられる。
 ドヨン(キム・ジス)もサウォル(イ・ハナ)も運命のいたずらで再会しなければ、それぞれの場所で輝く太陽の女であり続けたはずだ。彼女らは自らの輝きによって影さえできない純粋結晶の存在だった。
 しかし、二つの太陽が一つの運命を軸にぶつかり合った時、それぞれの背後には黒い影ができる。今まで見えなかった隠微な光がそこから別の世界を誕生させ、隠花の触手を伸ばす。
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