雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第6話(11)






韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第6話(11)
Korean drama "You're Handsome" Episode 6 (11)



 ミニョはテギョンから電話を受けた。
「大丈夫です。ここで待ってますから」

 はだし姿を見られるのがいやで、ユ・ヘイはバッグで顔を隠しながら車のところに向かった。
「ファン・テギョン。もう我慢ならない。あんたを終わりにしてやる」 
 怒りに震えながら彼女はバッグから携帯を取り出した。
「コ・ミナムが女だと記者たちにバラしてやる」
 携帯でメールを打ち出したら、横から「危ない!」と声がかかった。
 次の瞬間、彼女の顔を大きなボールが直撃した。
「大丈夫ですか?」
 倒れたユ・ヘイのもとに若者らが駆け寄ってくる。
 ユ・ヘイは顔を上げた。鼻血を出した彼女を見て男たちは口々に叫んだ。
「あっ、ユ・ヘイだ、ユ・ヘイ」
「おお、そうだ、そうだ」
「鼻血が出てるぞ!」
「ほんとだ、鼻血だ」
 男たちは携帯を出していっせいにユ・ヘイの姿を画像に収めだす
 ユ・ヘイは叫んだ。
「お願い、写さないで。やめて、やめてください」
 それでも若者らは写すのをやめない。
 するとユ・ヘイは泣き出した。
 そこへファン・テギョンが横合いから飛び込んでくる。
 彼女の肩を抱きかかえて凛とした声で言った。
「撮らないでください」
 テギョンはユ・ヘイを抱きかかえて若者らのもとを歩き去った。

 ミニョはあっちこっち見回しながらテギョンの車を待ち続けている。
「まだかしら・・・どうしたんだろう?」

 その頃、テギョンはユ・ヘイを車に乗せ、考え込んでいる。
 ユ・ヘイは携帯でネットを開き、自分の姿がアップされているのを見て嘆いた。
「やっぱりだ。ネットにアップされちゃった・・・恥ずかしくて死にそうだわ」
「・・・」
「引退するわ」
「最後の写真があれでいいのか?」
 ユ・ヘイはテギョンを見た。
 柄に合わない口調で訊ねた。
「どうして助けたの?」
「何で?」
「一緒に撮られちゃったじゃない。噂になってるというのに・・・どうして?」
「状況も分別もわきまえないで撮られていたから、同業者として助けに入ったまでだ」
 テギョンの言葉に心を打たれたらしい。ユ・ヘイは素直な表情になった。
「あの・・・あ、ありがと・・・」
「自分の車でマネージャを待ってくれ。俺は行かなきゃならん」
 ユ・ヘイはティッシュを取り出した。鼻をかもうとしたが、ふと思いとどまった。
「ちょっと、鼻をかみたいから外に出ていて」
 そう言われ、不本意ながらテギョンは外に出た。彼女が鼻をかみ終わるのを待った。
 ユ・ヘイはさっきの出来事で泣きべそをかきながら鼻をかむ。
 この時、テギョンの携帯が鳴った。
 ちらとテギョンを見る。向こうを向いている。興味を惹かれてユ・ヘイはテギョンの携帯を開いた。
 相手は”コ・ミナム”だ。
「コ・ミナム?」
 テギョンの様子をうかがう。テギョンはなお背を向けている。
 ユ・ヘイは通話簿店を押した。
「兄貴、ミナムです。待ってるんですけど、いつごろ来られますか?」

(続く) 




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