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パク・スンサン（ハン・ジンヒ）
人気の出る韓国ドラマは主役が今一でも脇を固める俳優で支えられるケースも少なくない。
宝石会社社長のパク・スンサン役で登場しているハン・ジンヒは、頑固で一本気、聞き分けのない社長をやらせたら３本の指に入りそうな親父俳優だ。
凄みがあってヤクザを思わせる怖い役もこなすが、このドラマみたいに頑固ながら単純、どこか付け入る隙のありそうな役も見事に創りあげてくる。
キム・スンウとペ・ヨンジュンの「ホテリア」で初めて見て以来、近所の親戚のおじさんを見るくらいこの俳優の演技を見てきている。
登場してくるたび、「ああ、またこんな感じか」と思わされるが、意外とマンネリ感はない。むしろ注目して、この人特有の演技と台詞をしっかり脳内に押し込まれてしまう。
それだけの切れと迫力を持った俳優である。
「金よ出てこいコンコン」におけるパク・スンサンは、父親の始めた宝石商を持ち前のパワーで仕事に明け暮れ、名の知れた宝石会社に育てあげた。そうして気がつくと後継問題のくすぶる時期を迎えていたわけである。
仕事に明け暮れ会社を大きくした彼も、家庭をなおざりにしたツケが回ってきている。
いつしか愛人の謀略で妻は外に追い出され、愛人とその息子によって家庭内は仕切られている。
パク家を掌握した愛人のチャン・ドクヒは正妻の座を得ようとするがスンサンは面倒臭がってそれを受け入れようとしない。
ドクヒは追い出しはしたものの正妻に対する未練があるのでは（？）、と疑っているが、スンサンは「あの女のことは持ち出すな」の姿勢である。
しかしドクヒの自慢は自分がお腹を痛めて産んだ息子ヒョンジュン（次男）だった。
彼女がそう仕向けた面もあるが、正妻の息子ヒョンス（長男）と他愛人の息子ヒョンテ（三男）は、宝石の名前すらろくに覚えず大人になっている。
スンサンの跡目を継ぐのはヒョンジュンしかいないと彼女は信じているのだった。
そのへんをスンサンはどう考えているのか。後継の話をドクヒから向けられるとスンサンは話をはぐらかす。
正妻は追い出したが息子は愛人に育てさせた。嫁（ソン・ユナ）も資金力を持つ家から迎えた。
会社は長男に継がせたいと考えている節も見られないでもないわけだった。
パク家の後継問題がクローズアップされだしたところからこのドラマは開始されたわけである。
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