「SBS Super Concert in America」から

　ユーチューブへいって「SBS Super Concert in America」のステージを視聴する。このコンサートには少女時代（ＳＮＳＤ）、ＫＡＲＡ、ＢＥＡＳＴ、２ＮＥ１、ＣＮＢＬＵＥ などが出演した。

　米カリフォルニア、ベライゾン・ワイヤレス・アンフィシアターにおいて、半月ほど前に行われたコンサートである。

　少女時代、ＫＡＲＡ、２ＮＥ１のガールズグループは、相変わらず世界を股に駆けての活躍ぶりのようである。

　日本からももちろん熱心なファンらが駆けつけた。コンサート前に行われたファンミの様子などから少女時代の人気は抜きん出ているようである。だが、ステージに対する観客の反応を見るとＫＡＲＡのステージで歌を一緒に口ずさんでいるファンもいて、ＫＡＲＡの存在も世界的になりつつあるようだ。

　こと世界となると少女時代、２ＮＥ１の二大対決のように思っていたが、近いうちＫＡＲＡもここへ割り込んでくるのではなかろうか。ＫＡＲＡのようなかわい系はアメリカじゃ通じないと考えていたが、受け皿になるファン層はまったくないわけじゃなさそうなのである。

　少女時代、ＫＡＲＡ、２ＮＥ１などガールズグループの音楽など楽しんだ後、エンディングの映像に注目する。

　司会は少女時代のティファニー、ＣＮＢＬＵＥ のチョン・ヨンファ、ＢＥＡＳＴのイ・ギグァン。それぞれメンバー内でトップ級の人気を誇る。

　ティファニーは少女時代を代表する脚線美の女王。チョン・ヨンファはドラマ「イケメンですね」で人気を沸騰させた。イ・ギグァンもドラマ「明日に向かってハイキック」で初心な高校生を演じて十代の女の子らのハートを揺さぶった。甘いマスクで歌が上手くて英語も達者じゃ人気が爆発するのも無理はない。

　少女時代が「the boys」でステージのラストを飾り、エンディングに流れ込んだ。

　出演歌手が勢ぞろいするエンディングは見ていて興味深かった。司会陣のすぐそばにソシ（少女時代）のメンバーが集まっていたが、エンディングに入るとＫＡＲＡのメンバーがダーっとそばに集まってきた。

　テヨン、ユナ、スヨン、ユリなどは司会ティファニーの後ろにいてあまり動かない。ユナとスヨンは後ろの目立たないところにいて、二言三言のヒソヒソ話と観客の方を見ては笑顔を見せたりしている。ユナは目や表情がコロコロ変わり、いたずらでもやりたそうな様子だが、観客の視線の集中するステージの上ではそうもいくまい。いつでもどこでもじっとしてられない娘なんだなというのは自然と伝わってくる。逆にスヨンは落ち着いている。目に付く場所にいるテヨンも静かでおとなしい。だが、じっとしているわけではなくて、ファンの声援に笑顔で手を振って応えることはおろそかにしない。それはソシのメンバー全員に言えること。中でもソヒョンの行儀よさは手の振り方ひとつにも表れている。

　そんなソヒョンのそばにやってきて話しかけるのはニコルだ。笑顔で応じるソヒョン。そのソヒョンとずっと腕を組んでいたのはヒョヨン。一瞬、意外と感じたが、ファンへの気遣い心遣いはソヒョンに負けないほどだ。二人で腕を組み、ファンに手を振り返す姿は微笑ましい。

　一方ハラのところへ駆け寄って何やら明るくくっちゃべったり、抱き合ったりしていたのはジェシカだ。

　双方人気グループだから顔を合わせるのはステージが一緒の時くらいしかないだろう。ジェシカとハラは血液型は同じＢ型。マイペースで奔放なところが通じ合っているように感じられた。ファンに手を振り返す部分が少なくとも二人が勝手にくっちゃべっているところを見て喜ぶファンもいる。ジェシカはボクサーの娘、ハラも格闘技は得意だ。グローブ与えたら遊びでボクシングをやってくれそうな雰囲気も持っている。ハラはむろんのこと、ジェシカも意外とサービス精神はありそうである。

　時計を見て「まだ少しある。何か話して」とティファニーがイ・ギグァンにいう。「俺が？」と受けた彼はそのマイクをユナに向けた。「えっ？」って感じで近寄ったユナ。「何か話さない？」ユナはびっくりして「私が？　ダメ、他の人にお願い」とはにかみ、拒んだ。結局、それはニコルにバトンタッチされた。ニコルは達者な英語でお別れを言ってファンを喜ばせた。

　それにしても少女時代メンバーへの声援は凄かった。多かった。

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