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金沢克彦『元・新日本プロレス』など

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 今日、長野駅前の平安堂に寄って、格闘技関係のコーナーへちょいと立ち寄る。出版不況、格闘技、プロレス離れ・・・と言いつつも新刊が何冊も出てる。

①ヒクソングレイシー『ヒクソン・グレイシー 無敗の法則』(ダイヤモンド社)
②ミスター高橋『流血の魔術・第2幕―プロレスは誇るべきエンターテインメント』(講談社)
③高瀬大樹『嫌われ者 プロ格闘家が見たPRIDE時代とその後の“光と影”』(イーストプレス)

 どれも琴線に全然触れない。今さらヒクソン・グレイシーの人生論って言われてもって気がするし、ミスター高橋が、“暴露本”を出したのは9年も前の話。“現場”から離れて、業界と接点のない著者が、過去のネタを捻りだしてもなぁ・・・って感じ。

 そもそもプロレス業界の“暴露本”は、宝島が出したムックで消費しつくされたし、高田延彦が『泣き虫』(幻冬舎)を6年前に出したのが最後のインパクト。



 はっきり言って、講談社やダイヤモンド社っていうメジャー出版社が、まだ格闘技モノを出すの?ってことに驚いたくらいでね。

 ・・・で、『嫌われ者』。立ち読みしたけど、ページ数だけあって、活字がデカイ。中身もペラペラ、文章が下手。アマゾンのレヴューの方がよっぽど面白いって感じでね。最後のブッカーKとの対談も、別に・・・って感じ。

 そもそも、PRIDEの傍流にいた選手だし、大したことは書いてないしね。それに出すんだったら、3年早くなくちゃ。良く出したねぇ、イーストプレスもこんな本。

 ってわけでね。コーナーの中で一番置いてある数が多かったのが、元週刊ゴング編集長の金沢克彦さんの『元・新日本プロレス』(宝島社)

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 僕は、もうプロレスは、ほとんど観てないし、興味もないんだけどね。でも、この本はかつてのファンであっても引き付けて離さないの重厚なノンフィクション。

 “元”ってあるように、登場する6人が全て新日本プロレスを去っている。生まれてくるのが早すぎた“最強”小原道由、車椅子生活を続けながら、プロレスラーであり続けようとする片山明と取材に同伴してくれた大矢剛功。

 63歳になった今でも、“現役”であり続けようとする<イス大王>栗栖正伸、職人気質のコテコテのプロレスラー・越中詩郎。橋本真也亡き後も、ゼロワンの看板をかたくなに守り続ける大谷晋二郎。

 とにかくね、みんな新日本プロレスという史上最強の晴れ舞台を去った後も、現役、第二の人生を問わず懸命に生き抜いてる姿を、とことん選手の懐に入って引き出す凄さって言うのかな。生半可な“取材”じゃ出来ない力技。

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 暴露本でも何でもないけど、この本こそ、読み手を手に汗握る“当事者”にさせてくれる傑作だね。これ読んだだけでさ、長野にゼロワンが来たら観に行こうって思うもん。大谷選手の力になりたいって言うね。

・・・長々と書いてたら、『事情のある国の切手ほど面白い』(メディアファクトリー新書)を書くスペースがなくなっちゃった(苦笑)。切手を通して、その国の事情を6ページにまとめてコンパクトに解説してくれてる。

 まさに今、焦点の“領土問題”も容易に理解できる代物なんで、旬じゃないかな。これも、お勧めの本ってことで紹介しとくね。

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コメント一覧

haikyotansaku
プロレスもサムライTVとかだったら見る気ががするんですけどね。地上波より。たまに動画は観たりしますけど、殺気立ってたUインターとの対抗戦、橋本VS小川あたりが最後でしょうか。

ただ、それとは別にノンフィクションとしての魅力がこの本にはあるってことです。プロレス離れした元ファンを引き付けるだけのものは、ありますね。凄いと思います。
リーベン三角
金沢さんは、まだ新日の解説やってますね。
プロレスもECWは見てましたがWWEに買収されて跡形もなくなってから、アメプロも見なくなりましたが、新日見てもピンときませんね。
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