お袋がデイに行く木曜日は、僕の手の空く日でもある。この夏に見ようと思ってた最後の映画、「大鹿村騒動記」を何とか今日観に行こうとあれこれ調整。上映時間の10:50ぎりぎりに間に合う。いやー危なかった。
何せ上映してるのが長野駅前の長野千石劇場。徒歩で30分近くかかるしね。
権堂の長野ロキシー同様、かなり老朽化した昔ながらの映画館。シネコンも良いけどねー、こういうレトロな映画館で閑散とした中、平日に映画観るのって最高だよ。
ちなみに観客は、僕を含めて15人。まー大昔にロキシーで「プライド」を観に行った時の5人ってレコードには及ばないけどね。PRIDE(格闘技)じゃないよ。東条英機を主人公にした東京裁判批判の映画。
東条の遺族に絶賛されたっていう内容だから、内容は言うまでもないけど、公開した98年ってのは、小林よしのりの『戦争論』が発売された年。まーそういう雰囲気のあった時なんだけど、大々的な宣伝の割に館内は閑散としてて、拍子抜けした覚えがあるなぁ。
僕以外はかなり年配の人ばっかりだったし(他に4人だけなんだけど)。
話を戻そう。この「大鹿村騒動記」ってのは、長野県南部にある山村、大鹿村に300年間伝わる村歌舞伎をテーマにした作品。邦画はノンフィクションかアニメ以外はまず観に行かないんだけど、原田芳雄さんの遺作だってこと、長野県が舞台だってこの二つの理由があったから行ったわけ。
ストーリーは、この大鹿歌舞伎の主役を張っている主人公(原田)が、公演を5日前に控えたところから始まるんだけど、村はリニア新幹線の誘致で対立、歌舞伎どころじゃなくなってる上に、18年前に駆け落ちした妻と幼馴染が返ってくる。
妻は認知症を患い、幼馴染は、もうやっていけないから、妻を返すという・・・
リアルな話だったら、トンデモナイ悲惨な展開になってくんだけど、そこはコメディ仕立ての人間喜劇。お先真っ暗になるはずのお話が、妻が、かつて大鹿歌舞伎をやっていた記憶を覚えていたことをきっかけに大きく変わっていく。
約一時間半の映画だけど、実にテンポが良い。長野のお客って、映画に反応しないんだけど、みんな笑っててね。僕も身を乗り出して観ていたよ。
それに使ってる音楽が村歌舞伎にピッタリでね。とても2週間で撮った映画とは思えない出来栄え。そして、原田芳雄がこの世にいないって信じられなかったね。病魔に耐えて、あの演技やったんだろ。人間業とは思えない。最後は唖然としてスクリーンを眺めてたよ・・・うん。
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haikyotansaku
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