弟がもうこの呼吸で息を引き取るのだろうという時
何度も何度も息を吹き返すので
「大変だからもういいよ これまでありがとうね。
あなたも奥さんにありがとうは?」と言うと
すでにもの言えぬ人になっていた弟の顔がほころび
緩やかな表情になったので
義妹が泣きながら「盆栽で祭壇を飾るから」
というと、弟の顔がぱぁ~っと笑った顔になってから
呼吸をしなくなったのだけれど
その時の事は悲しみの中でありながら
感動の別れの瞬間であったと思い出す事であります
七回忌の法要を終えての帰宅は
雨の降る中
久しぶりに海辺コースの
特急で
駅からは いつもの紫陽花を
見学しながら
家の紫陽花は又少し白に近づいてきて
ピンクに変身するのも近い感じに