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記録・雑感

写本

2011年05月12日 | 読書

まず、歎異抄から。 2011年、5月、12日

前序

ひそかに愚案を回らせて、ほぼ古今を勘がふるに、先師の口伝の真信に異なることを嘆き、後学相続の疑惑あることを思うに、幸いに有縁の知識によらずは、いかでか易行の一門に入ることを得んや。まったく自見の覚悟をもって、他力の宗旨を乱ることなかれ。よって故親鸞聖人の御物語の趣、耳の底に留むるところ、いささかこれをしるす。ひとへに同心行者の不審を散ぜんがためなりと云々。

弥陀の誓願不思議に

弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、往生をばとぐるなりと信じて念仏もうさんとおもいたつこころのおこるとき、すなわち摂取不捨の利益にあずけしめたまうなり。弥陀の本願には老少善悪のひとをえらばれず。ただ信心を要とすとしるべし。そのゆえは、罪悪深重煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にてまします。しかれば本願を信ぜんには、他の善も要にあらず、念仏にまさるべき善なきゆえに。悪をもおそるべからず、弥陀の本願をさまたぐるほどの悪なきがゆえにと云々

 


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