■■■画像は高雄中華路を北上し幸福川を超えて右手にある三鳳宮。この規模までには行かない大中小極小まで数えれば、日本の寺社仏閣よりも生活空間に密着してるといっても過言ではないくらい。。
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台湾の各地にあるのが道教寺院です。
この道教の寺院は、祀っている神様によって、日別のさらに時刻別のルールで決められた時刻に音花火を上げる習わしがありあます。
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日本流に言うなら音花火は狼煙で「ドーン」という音だけの花火で、半世紀前の日本の地方では一般的なものでした。
小学校の運動会で、明日がその運動会なのに、天候の様子が予測不明のような時、担任教師が、「明日の朝7時頃に狼煙が上がったら、運動会をやりますので、運動会の服装と準備をして登校してください」という取り決めに利用されたことを覚えております。
当然ながら、この手法は遠足の時にも利用されます。
今にして思えば、地元の放送局にメッセージを委託するよりも、費用が安かったのだろうと想像しますが、メールもラインも無かった時代、結構有効に利用されていたと思います。
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その狼煙ですが、それぞれの道教寺院が祀っている神様の「星回り」か「月齢の暦」に沿って該当日、該当時刻には、朝の6時に狼煙、別の寺院で午前10時、と各寺院が祀っている神様の星回りに従って狼煙を上げるのですが、上げる音花火の音量が尋常ではありあません。
まるで寺院が、対空高射砲を連発してるような激しい花火火薬が炸裂する音で、その寺院の周囲の建物の窓ガラスとサッシが共鳴して、日本的に想像すれば、比較的近所のある化学製品製造工場のプラントが爆発事故を起こしたような轟音レベルの炸裂音です。
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浅草から高雄にワープして数日目の22時か23時の深夜に近所の道教寺院が音花火を上げた時には、中共、人民解放軍の襲来かと思うほど、ゾッとした記憶があります。
それが、頻繁に、年中、昼だろうと、夜だろうと、早朝未明だろうと、市内に点在する道教寺院が音花火を上げるのですから、慣れないウチは、音を聞くたびに恐怖感を覚えます。
それに町内の祭礼の時には、景気よく2〜3百発くらい爆竹が点火されますから、その時に爆発音、炸裂音は尋常ではありません。
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盧溝橋事件の最初の幻の銃弾は、八路軍と言われた人民解放軍ゲリラが放った爆竹であったかもしれないと、台湾で生活してから思うようになったほどです。
その音花火と爆竹が規制されて、かれこれ2年か3年になります。
その意味で、民進党と蔡英文総統には感謝しております。