小林多喜二の<蟹工船>の冒頭だ。
1933年逮捕、築地警察署で拷問死した、非合法の日本共産党員で、プロレタリア作家・小林多喜二の<蟹工船>が今、かなり読まれているらしい。
先日、銀座<文教堂>へ行った時、かなり目立つ所に文庫版が積まれていた。
読者層について詳細は知らないが、<蟹工船>が買われ、読まれていることは事実だ。
読者層が青年層であれば、その購読の動機や背景に興味が湧く。
今の社会状況に<不安><閉塞感>を感じる活火山だが、1950~1970年代の青年層が持っていた社会意識と同質のものを今の読者に重ねて看ようと思考したが、不肖・活火山、見極めがまだ出来ていない。
冒頭の「おい地獄さ行(え)ぐんだで!」が今の<フリーター><派遣><ワーキング・プア><ネットカフェ難民>の共感を呼ぶためか?
何はともあれ、社会変革と弱者救済を標榜する<日本共産党>や、とりわけ風前の灯火のような<民社党>にとっては、党勢拡大の好機だと思うし、現政権にとって、この背景の分析は重要な課題の一つと思うだが。
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