Appleは日本時間3月6日にiOS11.3の4番目のパブリックベータ版「iOS 11.3 Public Beta 4」(ビルド番号15E5201e)をリリースしました。開発者向けにも同時リリースです。
macOS 10.13.4 beta 4 (17E170c)、tvOS 11.3 beta 4 (15L5198d) も同時に利用可能です。
Appleの公式サイトを見ると、iOS11.3は大型アップデートになる模様です。
iOS 11.3の正式リリースはいつ?
Appleは「今春」に正式リリースを予定しています。正式にリリースされると、開発者やテスト参加者でなくても、対応機種があればアップデートできます。
『iOS 11.1』と『iOS 11.2』は、ベータ版公開から正式リリースまでにかかった日数が30日強です。
ただし過去2年の例を見ると「iOS x.3」は、ベータ版の期間がその前のバージョンよりも長くなる傾向にあるようです。『iOS 9.3』も『iOS 10.3』も60日を超えています。
iOS11.3の注目すべき新機能や変更内容
新しいアニ文字を追加
『iPhone X』で利用できるアニ文字に、ドラゴン・熊・頭蓋骨・ライオンが追加されます。
AirPlay 2
AirPlay 2は先日公開された『iOS 11.2.5』で一部の機能が利用できるようになり、アプリごとに曲やPodcastなどを再生する対応機器を選べます。
iOS 11.3ではさらにAirPlay 2の機能が追加され、複数の対応機器で同時に1つの曲やPodcastを再生できるようになります。
ARKit 1.5
拡張現実(AR)アプリに提供されるツールがアップデートされ、現実世界の風景に付加できるCGがよりリアルに表示できるようになります。
Appleの発表によれば、垂直面(例:壁)や不規則な形をした水平面(例:テーブル)にARでオブジェクトを配置できるようになるほか、カメラのオートフォーカスに対応し、映像の解像度も向上します。
iBooksは名称変更か
電子書籍・PDFを読んだり管理したりできるiBooksアプリの名前が、ベータ版iOS 11.3では「Books」に変更されました。
Apple Musicでミュージックビデオを拡充
Apple Musicでミュージックビデオのラインアップが拡充され、プレイリストを使って連続再生できるようになります。
iOS 11.3にあわせてビデオが拡充されるのか、それとも今月から拡充が始まっているのかは分かっていません。
HomeKitのセキュリティ向上
iOS 11ではHomeKit対応家電・家具を第三者が無断で操作できる問題が見つかり、悪用され得る弱点はすでに修正されました。
iOS 11.3ではこうした問題への対策が強化され、具体的な内容は不明ですが、プライバシーやセキュリティを新しい認証方式で確保するとしています。
緊急通報時に位置情報を送信
iOS 11.3でiPhoneは『Advanced Mobile Location』に対応します。
この機能は、対応する国で警察・消防などに通報する際、携帯電話の位置情報を相手に自動送信するもの。おもに欧米に導入されているようです。
日本では、通報先にGPSや基地局を使った位置情報を送信する仕組みが導入されており、iPhoneもすでに対応しています。
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iOS11.3アップデート対象端末
今回のiOS 11.3へのアプデートは次のiOSデバイスで行うことができます。
- iPhone5以降のiPhoneデバイス
- iPad Air
- iPad Pro
- iPad(第5世代)
- iPad Mini2以降
- iPod Touch(第6世代)
iOS11.3不具合情報
※不具合があり次第更新
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