マウイでお世話になったガイドさんと連絡が取れました。
彼自身の家はこの火災から免れたそうです。
しかし、彼が紹介してくれたマウイの神様を作った教授の家も
カメハメハ大王のお墓も、寺院も全て焼失してしまっていました。
彼が送ってきた文章です。
「ラハイナはカメハメハ一世の時代のハワイの首都でした。色んな理由がありますが、一つに絞ると捕鯨でハワイ王国を経済的に支える政策だったからです。
ここには古き良き時代の、ハワイアン文化とアメリカを主軸とした西洋文化が劇的に混じり合った土地です。
マウイ島の観光はこの街を訪ねるのが一番の旅の目的だったのです。
今までラハイナがワイルド・ファイアーに脅かされる事は歴史上ありませんでした。
それはここが湿地帯だったからです。
その中でも、505フロントストリート・モールとワイオラ教会の間はモクウラという聖なる池でした。
その水はハレマヒナという聖なる頂きから流れて来ました。侵略に近い形でマウイ島を訪れた西洋人は、その水を止め、乾いた大地を作り、サトウキビ畑と家々を建てました。
その内ホテルが建ち始め、水源の水はそちらにたくさん回され、土地は益々乾いてゆきました。
ラハイナは ラー・ハー・アイナと区切って太陽で熱せられた土地と訳されていますが、ラハー・アイナという解釈をするネイティブの考えがあります。
それはポリネシアやアオテアロア(ニュージーランド)からまだ見ぬマウイ島ラハイナを夢で啓示(預言)を受け、やって来たという意味です。
資本主義経済の歯車として利用された側面と先住民の精神的な支え(聖地)としての側面を併せ持ち、見事なバランスを保っていました。
今回8/8/2023(日本時間8/9)、ハリケーン・ドーラが起こした熱風が乾燥し切ったラハイナに当たって、あっという間に燃え広がったのです。
早い段階で電線と携帯のタワーシグナルが機能しなくなり、住民に緊急警報が届きませんでした。
火がついた熱風は竜巻になり、海から山へ、山から海へと風で挟み撃ちにしました(詳しく調べると変わるかもしれない情報)
ボクの知り合いのトンガ系老夫婦は、逃げる途中渋滞した道路で立ち往生し、そのまま燃えて車内で白骨化していたそうです。
最後の方まで諦めずにいた人は逃げ遅れて海へ飛び込み、そこで亡くなった方もいます。高額な財産を持つ人は、生命の優先順位を間違えてしまう典型的な例です。
そしてこの日は長崎に原爆が落とされた日と重なっています。
ルーズベルトが極秘で作らせた、2種類の原爆の内、プルトニウム製の実験のためです。
こういうのは偶然とかこじ付けと言って流してしまう知識人がほとんどですが、因果法則やカルマと呼ばれ、過去に必ず原因になる出来事があります。マウイ島ラハイナの大火災は、100年〜200年前に支配者が、経済を優先する(それも一部の富裕層のために)事を世界の流れの中で選択した判断が、引き起こした人災とも考えられるのです。
今回それを知らせてくれた様に僕には思えるのです。
この街を復興させる時、米国連邦政府(FEMA)が75%負担するそうです。ハワイ州、マウイ郡が残りを負担します。復興の青写真はすでに書かれている様で、関係各所は昨日から徹夜で動いています。
ここで考えなければいけない事があります。
公共の資金や大資本が動く時、精神的なものは置き去りになる傾向があります。
共するとディズニーランドの様に人類の精神性からは程遠いアトラクションの街に作り替えられる可能性がある事です。
募金活動をしてくださる方も、大きなザルに投げ銭の様にしがちです。」
私は、ラハイナの聖地でお参りをしています。
王族の墓で自分の死球が痛くなったので、何故だろうかと話をしたら、
神に生贄として捧げたのが王族の若き女性だったと、話してくれました。
埋め立てられた池も見てきました。
マウイの神様は、半身半魚、人魚姫、マーメイドのような姿をしています。
今回焼失したのは、裕福な人たちの住んでいる場所です。
彼が言う、因果応報ならば、
私はデータを消したいと強く思いました。
東京には山はありませんが、燃えない建物が多いと言っていますが、
決して人ごとではありません。
何を学べと言っているのでしょうか。
写真はラハイナです。
丸焼けです。胸が痛みます。赤丸はカヌーや神様を掘っていた知人の家。