内野聖陽さんのほぼ一人芝居。
全三十六景、歌仙仕立てに作られた
松尾芭蕉の生涯。
最後の芭蕉の遺骨を運ぶ通夜船が
この芝居のタイトルになっています。
内野聖陽さんが丸坊主になって演じています。
演出がとても素敵でした。
会場全体がステージです。
セリフの中に
「無能で無才の自分」道を極めるには旅しかないと、
この道一筋に求めていくのが、
印象的でした。
松尾芭蕉は、無能でも無才でもないのでしょうに。
内野聖陽さん演じる芭蕉の年齢とともに変えていく演技、
そして最後の通夜船の船頭役は、
本当い素晴らしいものでした。
次回の「太鼓たたいて笛ふいて」
大竹しのぶさんの公演が楽しみです。