浦項市はポハン市(포항시)と読む。
釜山から高速道路を使って1時間半ほど北にむかった海岸沿いの街だ。
慶州からは車で30分くらいの所に位置する。
1970年代初頭に浦項製鉄所(現在は社名変更し ポスコ POSCO 포스코となっている)が誕生して以来、
韓国有数の工業都市として発展してきた。
工業都市なので観光客は少ないが、仕事関係で赴任している日本人が結構多い。
在浦項の日本人は釜山日本人会にも所属していたので、
「浦項」と「ポスコ」の名前は聞いたことがあったけれど、
観光に行く場所ではないし、ポスコが何なのかも知らなかったので、それまで行ったことがなかったのだ。
R先生のチングK氏とは、以前に一度だけ奇妙な縁で顔を合わせたことがあるのだが、
特にご飯を食べたり、飲みに行ったりしたことはなかった。
でも、今回、私が釜山に里帰りをするというのを聞いて
「それなら自分が住む浦項まで来てみたら?」という話がまとまったらしい。
あ、韓国では、本人の知らない間に計画が立っていたり、急に変更になることは当たり前
慶州まで行けば、チングが浦項から迎えに来てくれるという。
が、車を持たないR先生。どうするの?タクシーで行くのか?と思っていると
「別の友達に慶州まで送ってもらいます。」とこともなげに言う。
「え?チングは慶州に用事があるの?」と尋ねると
「いいえ、慶州ではないけれど、北に行く仕事があるそうなので、ちょっと慶州に寄ってもらいます。」
あ、そう。いいのね。本当に。。。。
という心配は無用であった。
こんなのどかな風景を眺めながら
先生チングが、R先生と私を乗せて慶州まで行き、そこからはK氏が車で迎えに来てくれていた。
まずは腹ごしらえっていうので、
浦項名物のムルフェ を食べに行く。
ご飯の上に白身魚の刺身にキュウリ、梨などをきざんだもの、
氷のかけらも入っていて、ムル(水)フェ(さしみ)の名前の通り、冷たくておいしい。
浦項も漁業が盛んな場所なので、魚がおいしいのだ。
その後、腹ごなしと避暑をというので、お寺を見学しに行った。