JEWEL BOX KDC!!

己を高みに

ここみゅのオーディションが近付いてきました
今日はレポネタもないところで(笑)一つ、私の大切な気持ち、メンバーのみなさんに知ってもらいたいことを書きたいと思います。

前回の続き、「己を高みに」です。

私は数年にかけてここみゅをきっかけに、前回書いたように、「ここみゅもジュエルも頑張っているキャストのために会場を満席にしたい!」という目標のため、佐久平地区の文化振興について様々な研究や検討を重ねてきました。

おそらく一般のお医者さんが医療の勉強をしてる時間を(笑)私はこの時間を割いて来たかもしれません。

結果たどりついた結論は
「文化芸術を振興するためにしなければならないことは二つ。一つは裾のを広げる=横に広げること、もう一つはレベルをあげること=縦に伸びること」
この両方を両立させてこそ初めて文化振興が成り立つ。
です。
これは私がスポーツドクターの講習や学会なんかで学んだことと同じです。

そして文化事業を提供する側としては
「高いレベルの芸術を、上から目線ではなく、同じ目線にたっていかにわかりやすく、相手にわかるように伝えるか。わかるひとがわかればいいではなく、たくさんの人により理解してもらう普遍的な作品にするためにはどうしたらいいかを考えることが私たち事業を提供する側の役割である」
ということにも気づきました。

佐久市文化振興企画推進委員会、佐久市文化事業団理事会/企画検討委員会など、「佐久市の文化振興をどうしていくべきか」を考える会議では、今やこの考え方が主流になっています。

そしてこれはそういう機会を得て私自身がたどりついた結果でもあり、この業界の諸先輩方に教えて頂いたことでもあります。

このすごく高い目標をクリアするための手段がKDCとここみゅなんですね。

KDCやジュエルは、小さいお祭りもそうですが、毎度いうように「コミュニティの創出」です。そしてここは「素のままの自分、自分の家、居場所、生活、ライフワーク、人生そのもの」なんですね。
ここでは私そのものの生き方、子どもへの接し方、家族のあり方に共感して下さる方がたくさんいて、私自身もきょんきょんや部長さんたちの子育てを見ながら、一緒に成長してきました。
「人として個人として、仲間としてどれだけ成長できるか」がキーワードだと思っています。

ではここみゅは?

毎度いってるようにこれはチャレンジの場です。
そしてここみゅには「見に来てくださったお客様に伝えたいことをきちんと伝える」という大義名分のもと、「参加者一同が一丸となってお話をつくりあげ、テーマをきちんと伝える」のが最大の目的です。
そのテーマは普遍的な「愛」が根底に流れていて、それを伝えるために、役者同士、ダンサー同士、切磋琢磨して、与えられたポジションを精一杯こなし、一緒に悩み苦しみながらお互いに上に引き上げながら一つの作品を創り上げることにチャレンジする。

・・・これって実はスゴいことらしいんです・・・

明日にでも商標登録したら通る、佐久にしかやれていない、スゴいこと。
この仲間が今、ここに集った事、そのこと自体が奇跡。

晋先生の心から訴えたいことを、音楽の先生方が音楽の力にし、裕美子さんがお芝居を指導し、まいう先生がよりわかりやすくするためにステージングをし、そしてそれだけじゃない、きょんきょんがこころのサポートをし、部長さんたちが広報、総務、段取り、会計をまかされる・・・・

「信頼」という名の下に集結した里見八犬伝のようなこの組織を、プロの方はみなさん「今までにあり得ないくらい面白い集団だ」と評価してくださいます。

それぞれがそれぞれの役割をしっかり果たす、この製作委集団・・
みんなが自分自身を「己を高みに」もっていこうとするから、組織全員で水素ガスにでも乗ったように浮揚する。

ただ自分たちが思っている以上の評価に、これを知ったら実際、みんな重くなって逃げ出してしまうんじゃないか、背負いきれなくなるんじゃないか・・・
そんな心配がありました。
支持してくれる方ばかりではないし、やはりいろいろやっかみや非難中傷も出てくるであろう・・
今はまだなんとか切り抜けている状況・・・

私が虹に虹という名をつけた理由―それはやはり女の子だから苦労しないで幸せになって欲しいという思いがありました。
私はすでに闘う人生。
これから先も、この佐久平の文化振興を一手に受けて、気がついたら一番に牽引する立場にいた・・・
その責任の重さを、仲間たちに共有させてしまっていいのか・・・
今までどおり知らずに天真爛漫に、特に気にせずに自由にのびのびやっていた方が、それぞれの実力を発揮できるんじゃなかろうか・・・

そういう意味で、今回は製作スタッフも皆、全員履歴書を書いて出してもらいました。
この「ここみゅ」という未知の世界に船出している集団に属するという覚悟をそれぞれ確認するために。
途中下車も別に悪くない、それもあり。
だけど「やる」と決めて精一杯「己を高みに」を誓ってくれる仲間達と伴に、また今年、5周年という大きな節目の公演を行えることをとても嬉しく思います。

これは製作委のみで確認してもよさそうなもんですが、敢えて公表したのは参加する一般のみなさんにもこの覚悟を知ってもらいたかったからです。

最近はKDCにも20代でも若くして理解してくれようと一生懸命私たち年寄りのいうことに耳を傾けてくれる子達がいます。
まだまだ20代で人の面倒を見ようとは思わなくていいよ、まずは自分が幸せになればいいよと話していますが、20代で自分にかけた時間は必ず経験となっていつか次の世代に受け継がれていくので、どんどん自分を素敵に磨いて欲しいと思います。
そうやって素材と覚悟を確認して、KDCはまいう先生もリオン先生も晋先生も、そして自分もですが育ってきたわけですから・・・

ここみゅの最大の意義は「みんなで力をあわせて作品の伝えたいことを観客に伝えていくこと」です。
そしてそこに様々なドラマや日々の努力がうまれ、結果それぞれが成長します。
この価値をきちんとわかったみなさんが集まってくれる、それはすごくありがたいことで、今年も、そしてこれからさきもだんだんそうなってくれるといいなと私は願っています。

もしこの事業が定着したとき、佐久市には素晴らしい力がうまれると私は信じています。
それはここ以外のどこにもないような、強い絆とパワーだと私は信じています。

今回参加して下さるみなさん、初めてさんはまだ軽く楽しんで頂いてかまいません☆ベテランさんはそれでもいっしょに、考えていっていただけたらなと思います(^^)
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