「宋姉妹」より
宋姉妹―中国を支配した華麗なる一族 (角川文庫)
伊藤 純
印象深かった箇所抜き書きメモ
P.19
彼女は持ち前の気転の速さと巧みな話術でいい逃れるのが常だった。喧嘩をしていつまでも友だちを責めつづけ、そのような意地悪をして恥ずかしくないのかと教師に厳しく叱られたときでも、美齢は茶目っ気たっぷりに答えた。「いいえ先生、やってみると案外楽しいものですよ!」(アメリカのウェスレイアン大学時代)
P.124
(メディア界に君臨していたヘンリー・)ルースは、「タイム」や「ライフ」の誌上で、中国支援と蒋介石夫妻賛美のキャンペーンを張り、アメリカ世論を大きく動かしていく。
P.135
アメリカ空軍の現役パイロットが一時的に退役し、義勇軍として中国に赴き、…750ドルの月給と日本軍機一機の撃墜につき500ドルのボーナス・・・フライング・タイガースとして名を馳せ、重慶上空の日本軍を脅かしていく。
P.170
これまで中国に好意的だったモーゲンソー財務長官さえ、こう述べた。「中国政府の頭目たる汚職一家をどうして他の中国人がいつまでも支持しているのか理解に苦しむ」
P.191
「大躍進」の熱にうかされ、過労を重ねてきた農民たちは次々に病に倒れた。荒廃した農村にさらに旱魃や水害が追い打ちをかけた。「大躍進」の期間、農村では1500万人とも2000万人ともいわれる餓死者が出たという。
P.210
李登輝は蒋介石らとともに台湾に移ってきた「外省人」ではなく、台湾出身の「本省人」だった。
P.211
蒋経国は美齢帰国の前年から「蒋家のものの権力継承はない」とくり返し発言していたし、死の前年には台湾出身の本省人たちに向かって「ここはやがてあなた方のものになる」と発言するなど、…
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3姉妹の人生物語としてより、
その時代背景etc.気になって読んでみました。
今までほとんど中国に興味を持たずにきたHoneyには、
民族性の一端も見られ、かなり新鮮。
さかのぼり中国史に挑戦したくなってきました。
それにしても、挿入写真で見る限り、
”すらりと”云々、あまり感じられなかったのは、
これも欧米人男子の感覚だから?f^^;
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韓国に関してはこちらのweb記事が、大変面白い。
「朝鮮通信使」
かつて歴史の教科書etc.で、
もやもやしていた部分の霧が晴れるよう♪
ここから、ちょこっと抜粋:---
平家の落人狩り、あるいは徳川幕府による豊臣の落人狩りのいずれもそうですが、平家一門や豊臣一門を、全国津々浦々に追いつめて殺害したという事実はありません。
…
平家あるいは豊臣の時代に日本に帰化して日本に住み着いた渡来人のなかの、いわゆる「不逞外国人」を追いつめて狩ったにというのが実際のところです。
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コメント欄を見ると、教科書で教えられている歴史って、
時代とともに、どんどん内容が薄くなっているような?
最近は歯止めがかかっているのでしょうか???
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トップ写真は、2007年11月撮影。
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