いつも本所中学校科学部ブログを応援して下さりありがとうございます。
顧問が春休みに、東北関東大震災の被災地のひとつである福島県相馬市へ行って参りましたのでご報告申し上げます。
本来、本ブログは科学部の活動のご報告をする場ですが、被災された方々の「子どもたちへ伝えて欲しい」という願いを受けてのことです。どうぞご理解ください。
震災で被災された皆様にお見舞い申し上げるととともに、 亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
多くの田畑が水没していました。とくに干拓地の被害は甚大で、そこがもと農地だといわれなければわからないほどでした。
あちらこちらに漁船があり、津波の力の大きさを物語っています。
津波堆積物は、泥と砂が混じり合ったものでした。かなり大量の堆積物が陸地に持ち込まれたようです。
農作物の被害もとても大きなものでした。
イチゴ農家の方は、
「ハウスのイチゴは水につからなかったが、原発のせいで出荷できないから放置しておくしかない。
田んぼは水につかったので、しばらく使い物にならない。
でも、自分が食べるための米はつくらないと……」
とおっしゃていました。
かなりのイチゴハウスがありましたが、津波に浸かったものもそうでないものも放置され、ジャムのような甘い香りと潮の匂いと火災のせいか少しこげくさいようななんとも言えない匂いがたちこめていました。