「去年(きよねん)のけふ~大震記念日に」
作詩 金子みすゞ
作曲 ほっぴの未来予想図
去年(きよねん)のけふは今ごろは、
私は積木(つみき)をしてました。
積木の城はがらがらと、
見るまに崩れて散(ち)りました。
去年のけふの、夕方は、
芝生(しばふ)のうへに居(を)りました。
黒い火事雲(くわじぐも)こはいけど、
○さんお瞳(めゝ)がありました。
去年のけふが暮れてから、
せんのお家(うち)は焼けました。
あの日届いた洋服も、
積木の城も焼けました。
去年のけふの夜更(よるふ)けて、
火の色映(うつ)る雲の間に、
しろい月かげ見たときも、
○さん抱いてて呉(く)れました。
お衣(べゞ)もみんなあたらしい、
お家(うち)もとうに建(た)つたけど、
あの日の○さんかへらない。
今年はさびしくなりました。
ほっぴの未来予想図
えるとろんの会話
ろん : 三ヶ所の○には同じ漢字一字が入ります。
える : 全文(正解)はこちらをどうぞ。
http://35kai.la.coocan.jp/misuzu/douyou107.htm
主投稿誌「童話」大正14(1925)年10月号「去年のけふ -大震記念日に-」
大震記念日は9月1日
去年のけふ
-大震記念日に-
去年のけふは今ごろは、
私は積木をしてました。
積木の城はがらがらと、
見るまに崩れて散りました。
去年のけふの、夕方は、
芝生のうへに居りました。
黒い火事雲こはいけど、
母さんお瞳がありました。
去年のけふが暮れてから、
せんのお家は焼けました。
あの日届いた洋服も、
積木の城も焼けました。
去年のけふの夜更けて、
火の色映る雲の間に、
しろい月かげ見たときも、
母さん抱いてて呉れました。
お衣もみんなあたらしい、
お家もとうに建つたけど、
あの日の母さんかへらない。
今年はさびしくなりました。
(『空のかあさま』所収)
作詩 金子みすゞ
作曲 ほっぴの未来予想図
去年(きよねん)のけふは今ごろは、
私は積木(つみき)をしてました。
積木の城はがらがらと、
見るまに崩れて散(ち)りました。
去年のけふの、夕方は、
芝生(しばふ)のうへに居(を)りました。
黒い火事雲(くわじぐも)こはいけど、
○さんお瞳(めゝ)がありました。
去年のけふが暮れてから、
せんのお家(うち)は焼けました。
あの日届いた洋服も、
積木の城も焼けました。
去年のけふの夜更(よるふ)けて、
火の色映(うつ)る雲の間に、
しろい月かげ見たときも、
○さん抱いてて呉(く)れました。
お衣(べゞ)もみんなあたらしい、
お家(うち)もとうに建(た)つたけど、
あの日の○さんかへらない。
今年はさびしくなりました。
ほっぴの未来予想図
えるとろんの会話
ろん : 三ヶ所の○には同じ漢字一字が入ります。
える : 全文(正解)はこちらをどうぞ。
http://35kai.la.coocan.jp/misuzu/douyou107.htm
主投稿誌「童話」大正14(1925)年10月号「去年のけふ -大震記念日に-」
大震記念日は9月1日
去年のけふ
-大震記念日に-
去年のけふは今ごろは、
私は積木をしてました。
積木の城はがらがらと、
見るまに崩れて散りました。
去年のけふの、夕方は、
芝生のうへに居りました。
黒い火事雲こはいけど、
母さんお瞳がありました。
去年のけふが暮れてから、
せんのお家は焼けました。
あの日届いた洋服も、
積木の城も焼けました。
去年のけふの夜更けて、
火の色映る雲の間に、
しろい月かげ見たときも、
母さん抱いてて呉れました。
お衣もみんなあたらしい、
お家もとうに建つたけど、
あの日の母さんかへらない。
今年はさびしくなりました。
(『空のかあさま』所収)