息子と嫁の手を煩わせたくない信子は介護施設への入所を決める。
信子の楽しみはラジオを聴く事で、特に伊集院光かお気に入り。
介護施設に男性職員が就職してくる。
伊集院光に似ている彼に、信子の胸は踊る。
(三匹の小豚たち)
大学卒業後に就職した会社を一年で退社した裕也。
その後はお笑い養成所やシナリオスクール、放送作家スクールに通うもどれも中途半端に終わる。
知人に
「シンガポールでラーメン店を開くから手伝って」
と頼まれ、シンガポール行きを決意した裕也に、友人の河西が深夜ラジオと裕也の好きな曲を録音したiPodを手渡す。
(アジラヤシのプランテーションで)
優しい夫と年頃の娘と共に、平凡だが幸せな毎日を送る晶紀。
最近、共通の友人であるタケルが、M-1出場をキッカケに人気が出てきたので晶紀は気が気でない。
タケルは最初、夫を誘ったのだが、夫夫は晶紀との結婚を理由に断ったのだ。
そんな晶紀を慰めてくれるのは、「オールナイト・ニッポン」におけるナインティナイン。
友人としてタケルを応援していた晶紀だが、深夜番組で夫の優しさを
「偽善」
と揶揄し、笑い者にしているのを観て怒りに震える。
(昔の相方)
などラジオにまつわる小説をおさめた短編集