今夜は、臨床仏教公開講座第四講を受講しました。「地域社会の再生にむけて」袴田俊英師のお話しでした。
日本人が持っている勤労・勤勉という徳目が「世間」という目に見えない圧力になっているのではないかという視点から、自死の問題を解説してくれました。
よく働き、よく節約し、社会のために尽くすことは、当たり前のよいことと考えがちな私たちでもあります。そして、「世間」に迷惑をかけないようにすることも、当たり前だと考えがちです。
確かに、これらのことは大切ですが、不寛容な社会にもつながる危険性もあります。働かない奴、人の役に立たない奴、迷惑ばかりかける奴、それを許さないという不寛容さは、時として人を追い詰めていくことにもなります。
コロナ禍の中でも、不寛容な社会・不寛容な行動が浮き彫りにもなりました。現代を生きにくいと感じる人は大勢います。そんな人の思いを知っておきたいなと感じます。
リモート講演を聴くときは、パソコン2台、タブレット1台を使っています。