まあ、いろいろと賑わせている、青春18きっぷのルール変更の件ですが…
「改悪」なのかは分かりませんが、青春18きっぷのルールが変わった点と、その経緯は、コチラの動画が「なるほど」と思いました
つまり…
(鉄道事業者側のメリット)自動改札を通させることで、駅員の負担を少なくさせることができる
(客側のデメリット)自動改札に通せるが、自動改札機に、複数人数利用や、日を空けた利用などの情報を読み込ませられないため、連続日数タイプ・複数人数利用不可となってしまった
ということで、「自動改札」がキーワードのようです
もともと日本の鉄道は、一部を除いて信用乗車方式でなく、駅に「改札口」というモノがありますので、それが足かせになっているんですね…
ただし、連続日数タイプ・複数人数利用不可になったことで、利用者減にはなると思いますが、青春18きっぷそのものが廃止になることは、私はないかなと思っています。
それは、「外国人利用者」です
外国人が日本の鉄道を利用するにあたり、「ジャパン・レール・パス」などの、インバウンドフリーきっぷがありますが、「ジャパン・レール・パス」は、2023年10月に大幅な値上げをしました
「ジャパン・レール・パス」
7日間連続タイプ
普通車…5万円
グリーン車…7万円
もします
しかも、このフリーきっぷを使って、7日間連続で旅することがあるでしょうか…ユーレイルパスもモトが取りにくいと言われていますので、同じ現象になっていると思います(利用者減)
となれば、たとえ、連続日数タイプに変わってしまっても、ジャパン・レール・パスより断然安い、青春18きっぷを利用する外国人は、今後増えるのではないでしょうか
例えば、羽田or成田in 関空outの日本行き航空券を持っていて、日本国内は
【東京→京都→広島→別府→大阪】
というルートを考えたとしましょう。連続日数タイプであっても、こういうルートを考えるかもしれません
1日目・2日目:羽田or成田到着・東京観光…東京泊
【青春18きっぷ利用開始】
3日目(18きっぷ1日目):東京→京都…京都泊
4日目(18きっぷ2日目):嵐山・伏見稲荷等京都観光…京都泊
5日目(18きっぷ3日目):京都→大阪→岡山→広島…広島泊
6日目(18きっぷ4日目):宮島観光…広島泊
7日目(18きっぷ5日目):広島→小倉→別府…別府泊
【青春18きっぷ利用終了】
8日目・9日目:別府観光後、別府→大阪(フェリー)…大阪泊
10日目:関空出発・帰国
そうです。彼ら・彼女らはあくまで帰宅の手段は「国際線航空機」であり、「青春18きっぷを使って家に帰る」という概念がないので、この旅程でいいんです(オープンジョー)
青春18きっぷ5日券12050円は、米ドルに直すと、約80ドルです。たった80ドルでこんな旅行できたら、それは高額なジャパン・レール・パスを使うなんて気持ちにならないでしょう(富裕層は別ですが…)
しかも、彼ら・彼女らにとって、難しくてハードルの高い、JRのきっぷの知識も不要です。青春18きっぷさえ買えればいいんです
(依然残る客側(とくに外国人)のメリット)
:ジャパン・レール・パスに比べると、断然安い
:JRのきっぷの知識不要…上に挙げたモデルルートを普通乗車券で買うとしたら、まず、混雑するみどりの窓口へ行かないと難しい上、「東京から京都を通って別府へ行きたい」などと、みどりの窓口氏とのやり取りに手間がかかる
:手間がかからない…東京から京都までの新幹線のきっぷひとつ買うにしても、外国人には操作が難しいし、結局、混雑するみどりの窓口へ行かないと厳しいが、青春18きっぷなら、自動券売機で2つぐらいボタンを押せば買える。みどりの窓口に並んだとしても「I'd like to take the "Seishun ticket"」と言っても通じる
→JR側にしても、外国人対応での手間が減る
:有人改札を通らなくて良い
:臨機応変が可能…例えば、ふと途中で思い立って、広島・宮島観光後に、広島から岩国へ行って、錦帯橋を見るのもOK。普通乗車券だと、いちいちきっぷを買わないといけない
ということで、外国人がどんどん青春18きっぷを利用すれば、JR各社も、うかつに廃止できませんね…なぜなら、日本の最も代表的な鉄道事業者は、紛れもなく「JR」なのですから
ただし、万が一廃止するとしたら、日本人向けを廃止し、外国人向けに通年で売るというカタチで廃止になるかもしれませんね…
参考: