はじめに申し上げると、これを書いている私はまぎれもなくド初期からのJAMである。
さらに言えば、元国プ(注:国民プロデューサー/PRODUCE 101 JAPANの視聴者)である。
それが故に、きっと新規の皆さんは思うだろう、「なぜダンスブレイクの『筋肉キス』でざわざわしているのか?」という疑問に個人的観点から答えようと思う。
ただ、愛ゆえに5000字を超える文章量となってしまったことは大変申し訳ないと思っている。
そこだけはお許しいただいたうえでお読みいただきたい。
<そもそもJO1とは?>
きっとこの記事はJO1を知っている人がよく見る記事となるだろうが、新たにこのグループを知る方もいると思うので解説させてほしい。
JO1とは、2020年3月4日にデビューする11人組男性アイドルグループである。
元々は韓国で人気だったオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズの日本版であり、番組参加者は『練習生』として番組から出される様々なお題をクリアしていきながら、国民プロデューサーと呼ばれる視聴者により視聴者投票をしていき、最後に選ばれた得票数の上位11人がアイドルグループとしてデビューできる、と言ったものである。
<そもそも筋肉キスとは?>
まずはこのMVを見てほしい。
JO1デビューシングル『PROTOSTAR』のリード曲『無限大』である。
このMVの2分24秒から始まるダンスブレイクの締めに、右上腕二頭筋にキスをするような振付がある。
これがいわゆる『筋肉キス』である。
<なぜJAMはこの振付で議論を起こすのか>
まず、この『筋肉キス』というポーズには元ネタがある。
PRODUCE 101 JAPAN練習生に『本田康祐(ほんだこうすけ)』君という練習生がいた。
1995年4月11日生まれ。福島県出身。練習生からは「本田くん・やすぽん」、国民プロデューサーからは「本田の兄貴・本田ニキ」とも呼ばれていた。
彼はもともとアイドルグループに所属していたが、グループ内ではダンスメンバーであったこともあり、ダンスだけでなく歌もできるようになりたいという思いをもって挑戦していた。
彼は番組内では、ダンスで未経験メンバーを引っ張っていき、逆に苦手意識のあった歌は番組のトレーナーや歌の上手な練習生に教わりながら頑張る姿がよく取り上げられており、練習生内でも『兄貴』と慕う子が多かった。
ただ、残念ながら最終順位15位で惜しくも脱落となってしまった。
脱落後、今後のスキルも考えてと所属していたグループを脱退し、新たな活動へと備えるとのこと。今後に期待したい。
→4/11追記
そんな本田くん、誕生日でもある4/11に苦楽を共にした佐野文哉くん・浦野秀太くん・中川勝就くんと共にユニットを結成し吉本興業に所属したとの発表があった。
今後は同系列事務所のためJO1との共演もあるかもしれないと、私はとてもドキドキしている。
(ちなみに余談であるが、彼はよくJO1メンバーの白岩瑠姫くんと『るきやす』というコンビで取り上げられたり、同じくJO1メンバーの川尻蓮くんとは互いに得意なダンスを通じて支え合う姿が取り上げられたりした。)
そんな彼が未公開シーンなどでよくやっていたポーズ、それこそが『筋肉キス』である。
↓参考1
↓参考2
彼を発端としたこのやりやすくてキャッチーなポーズ、練習生内でも話題になっていたとJO1メンバーがインタビューでも答えている。(参考: https://mdpr.jp/interview/detail/1980318 )
さて、本題に入るが、なぜこのポーズが議論を呼ぶか。
...これは完全に私の私見であることをご理解いただきたいのだが、きっと当時からの視聴者は思うのだろう。
「これ本田くんのだよね!?なんで本田くんのを勝手にやっているの!?」
と。
かなり古くから番組を見ている人ほど、「このネタ=この子」という法則が成り立っている。
だからこそ、その法則が乱れるようなことがあると「このネタはあの子のなのに!」と怒りにも似た感情を覚えることもあるのだろう。
「イコールでつながっていたはずのものを崩された感覚」とも言うべきか。
私も長年アイドルファン・アイドルオタクをやっておりそのような感情を持ったことがある。
「ここのパートはあの子が歌うからこそ重みがあるのに!」「アア...このポーズはあの子の...今後はこの子のものにされちゃうのかな...」と。
今回のこともこのような理由があると、個人的には思う。
さらに個人的に言うと、番組でパフォーマンスした楽曲『YOUNG』『GrandMaster』の2曲がJO1Ver.として先述のデビューシングル『PROTOSTAR』に収録されることになったが、これに関してもPRODUCE 101 JAPANから追っているファンは
「YOUNGのボーカルは安藤くん(※1)のだよ!」
「GrandMasterのラップは上原くん(※2)しか認めない!」
という意見も元国プの中で散見される。
(※1:安藤くん=安藤誠明くん・14位で脱落・顔の良いボーカリスト・ORβITでデビュー予定)
(※2:上原くん=上原潤くん・20位で脱落・元々本家にも参加していたスーパーラッパー・同じくORβITでデビュー予定)
このような意見も上記のような「イコールでつながっていたはずのものを崩された感覚」であると個人的には思う。
<おわりに>
最後に言いたいことは、
それを言う元国プ・JAMの皆さんには悪気はない。
ただ、変化に耐えきれないだけだ。
自分の推しが報われなかったという事実を目の当たりにするのが難しい、という
気持ちが一番前にきてしまうのだろう。
...まあ、個人的な事を言わせてもらえば、「なんでそれわざわざ振り付けに入れたの?」という気持ちもあるが。
ただ、JO1のメンバーは彼らとしてもそれ(元々は本田君のものである)を踏まえてやっていること、JAMの中にも未だに整理がつかなくてモヤモヤしている中にそういう起爆剤が来てしまっただけであること、様々なことを見ないといけない、と思う。
さらに、それに目くじらを立てるのもまた違う。
上記のように、そういう人もいる、という見方をするべきであると思う。
ちなみにであるが、本田くん本人がこの振り付けをどう思っているかは定かではないが、MVが公開されて筋肉キスが話題になった際には本田くん本人が筋肉キスの部分をスクショして、「笑」という言葉を付けてインスタのストーリーに上げていた。
(ストーリーであったが故に画像として残せなかったことが悔やまれる。)
この意見はずっと番組最初から見てきた自分の意見であって、実際JAMの皆さんがどう思っているかは私にははかり知れない。
ただ、これからのJO1としての活動も、JO1に入れずに違う活動をすることになった元練習生の今後も、幸多からんことを願うばかりである。
また、新規の方はこの記事を見て「JAMって怖い」「JO1を応援し始めていいのかな」と不安になってしまった方もいると思う。それは大変申し訳ないと思っている。
ただ、これはあくまで一部の意見であり、大多数のJAMは新規の皆さんを歓迎している。
無論私も、新規が増えてくれることの喜びを知っているからこそどんどん増えてほしいと思っている。
だから、一部の古参のそういった声は気にせず、昔のことを知りたければ周りのJAMも教えてくれるし、「PRODUCE 101 JAPAN」で調べたら色々な情報が出てくるので遠慮なく応援してほしいと思う。
最後になるが、私の推しでもある與那城奨くんが本田くんから「筋肉キス泥棒」をした画像でお別れしようと思う。
それでは。
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