北大柔道部ログ

みわろーの引退ブログ

(かなり長文です。部誌に書いても読まれるのが半年以上先だとあまり意味がないので、ここに敢えて書かせていただきます。取るに足らない文章ですので、お暇な方だけor該当箇所だけ読んでいただけると幸いです。)

お久しぶりです。4年目のみわろーこと中山美和です。

引退ブログを書くのが異常に遅くなってしまい申し訳ございません。これには2つの理由がありました。

1つ目。後藤(以下ひな)が昨日の講道館杯を以て引退しました。ひなの引退を待たずに自分だけ先に引退して、無責任に解放されるのは違うと思ったからです。最後の瞬間までひなを支え、一緒に走り切るのが私の役目であると考え、心が引退しきれませんでした。(実際に私にできたことなんて取るに足らない微々たるものでしたが…)

もう1つは、自分は引退ブログを書くに足る人間ではなく、書く資格すらないと思ったからです。闘病生活の末・再発を乗り切った末に、私には柔道着に袖を通して練習することすらできない身体しか残りませんでした。チームのために何ができたのであろうか、部のために存在していて良かったのであろうか、みんなに何も恩を返せなかった、過去や現役生活を肯定できませんでした。

== 
さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからはひたすらに謝辞を述べさせてください。

まず、出稽古を受け入れてくださったギムナシオン札幌・中央柔道倶楽部・オーバーリミット札幌・札幌光星高校・恵庭南高校、病み上がりのリハビリとして受け入れてくださった北海柔道クラブの皆さま、本当にありがとうございました。特にコロナ禍、出稽古先の道場の方々のご厚意やご指導がなければ、私たちは行き場を失っていましたし、モチベーションや体力はもちろん、技術や伝統をも潰えていたと思います。感謝してもしきれません。


次に指導陣の方々。

松浦さん
→大切にしてくださってありがとうございました。メールでのやり取りが主でしたが、苦しい時期にいつもくださるお言葉が沁みていました。

清田さん
→病み上がりのリスクのある私を拾ってくださって、最後まで信じてくださってありがとうございました。もう一度奇跡を起こすことはできませんでした。申し訳なさと情けなさと悔しさしかないです。

佐々木さん
→芽を摘み取らず、じっくりと大切に育ててくださりありがとうございました。花は咲くことなく枯れましたが、それが少しでも後世への土の栄養となっていれば幸いです。

笹谷さん
→病み上がりの私をもう一度北大柔道部に連れてきてくださり、最後まで愛情を持って見守ってくださりありがとうございました。引退してからも本当に良くしてくださり、私の機微を読み取ってくださり、お話する度に心が救われています。

森本さん
→私の言葉をいつも理解してくださりありがとうございました。特に幹部後半、森本さんの支えがなければ心身共に崩壊していたと思います。入部当初からずっと尊敬していました。

OBさんたち。
いつも遠くからも近くからも気にかけて、お力添えくださりありがとうございました。特にお世話になった方々には個別に。

三澤さん
→いつも女子を気にかけてくださりありがとうございます。些細な変化にまで気付いてケアやフォローをしてくださる優しさに何度も救われました。今後とも後輩たちをよろしくお願いいたします。

中島さん
→優しく的確に見守ってくださりありがとうございました。中島さんの部や柔道、柔術への健全な愛の注ぎ方を見習っていきたいです。

笹さん
→厳しさと優しさを織り交ぜた愛情深いご指導ありがとうございました。私が言えたことではないですが、自分自身に優しく、ご無理はなさらないでください。

西森さん
→ここ一番で苦しいときに必ず寄り添ってくれてありがとう。あなたがいなければ私の命はそもそもなかったかも知れないし、北大柔道部の畳にもう一度上がれることもなかったと思います。こんな終わり方になってごめん。

近藤さん
→ひっそりと見せないように悩んでいるときに、それにいち早く気付いて、お声がけくださりありがとうございました。引退後もそれは同じで、毎回救われています。

誠剛
→(OBみたいなもんで仲間やからここに書くね。)いつも即座に空気を察知して動いてくれてありがとう。部やチームとしてもやし、個人としても、その心遣いに、昔も今もしんどい場面で助けられてます。

OGさんたち。
今日まで、女子の伝統を紡いでくださりありがとうございました。直接深く関わった方々は個別に。

小島さん
→あるべき姿を背中で見せてくださりありがとうございました。小島さんがいらっしゃらなかったら、そもそも私は北大柔道部を目指して北大に進学していなかったと思います。現役中も引退してからも、私の本質的な部分を見てくださり、壊れかかったものを何度も守ってくださいました。
何より、最後までひなをサポートしてくださりありがとうございました。

佐久間さん
→扱いづらい私を拾い、見捨てず育ててくださりありがとうございました。無茶ばかりして本当にご苦労を掛けさせてしまったなと申し訳なさしかないです。

りかさん
→慈悲深い滲み出す愛情を持って最後まで見守ってくださりありがとうございました。寡黙で侍のりかさんの愛の深さ・思いの強さはみんなに伝わっていました。

1年目
→北大柔道部に入ってくれてありがとう。それ自体が尊くて素晴らしいことです。道着を着ているところをほぼ見たことがないと思うので、私の素性がイマイチよく分からなかった人も多いかと思います。柔道ができる、という当たり前のことを当たり前にできる楽しさと有難さを是非忘れないでください。柔道(や練習、各種試合、環境、関わってくださる方々)に誠実に向き合い、好きでさえいれば、きっとその先に見出せるものがあります。同期の誰一人欠けることなく、最後の日まで支え合ってください。

2年目
→みんなが入った頃にはもうほぼ身体が機能しなくなっていたので、ほとんど一緒に乱取りはできていないです。そんな私の普段のアドバイスや指示出しを素直に聞いてくれてありがとう。できることならもっと一緒に練習がしたかったです。「仲が良いこと」と「心が通じあっていること」は似て非なるものです。良いチームの土台となる同期関係には、後者があるときっと良い方向に向かいます。「2年目みんなの価値観」をじっくり大切に共有しながら育んでください。

3年目
→みんなの代には、私の抗ってもどうしようもなくなっていく過程、そこからくる迷いや弱さを隠しているつもりでも見せてしまっていたと思います。時に不信感を与えていたこともあったでしょう。ずっと負い目に感じていました。こんな頼りない私を最後まで先輩として扱ってくれてありがとう。
幹部の今、本当に辛くしんどい日々を過ごしているかと思います。個人がそれぞれの山を登ることも大切です。ですが、みんなで同じ1つの山に登ることで、より高い頂にまで行けると思います。道中、色んな困難があるでしょう。一人ではそこで立ち止まりますが、みんなで同じ山に登ることで確実に歩みを前に進めることができます。最後の日、みんなが同じ山の頂上で笑い合っていることを心より願っています。

女子部員には個別に。

らとり
→1年目から色んなものを見せて、考えさせてしまってごめんね。純粋に柔道を好きでい続けてください。らとりならきっと自分でも想像できないような景色を見ることができると思います。

のぞみん
→様々な困難がある中で、入部して練習を続けてくれてありがとう。ドヤ顔で黒帯を締めた姿を写真で送って来てくれる日を心待ちにしています。

吉田
→意図が伝わっていたか自信はないけど、先日お話したことが全てです。自分の思う道に覚悟を持って進んでください。どんなことがあっても私は応援するし支えるからね。

松倉
→背中で見せようとしすぎて、松倉が松倉から離れていないか心配です。みんなに頼って、みんなの声に耳を傾けながら、ありのままの松倉でいてください。無理しないでね。

若月
→自分の心身の声を無視していないか心配です。しっかり声を聞いて、ひとつひとつ応えてあげてください。一人で難しかったらみんなに頼ってね。


同期へ
こんな私を仲間として受け入れてくれて、最後まで仲間でいさせてくれてありがとう。(今となっては視野が狭くなっていたなって思う部分もあるけど、)どう足掻いても柔道ができず、何も役に立てていない負い目と申し訳なさしかなかったし、一緒に引退する資格はないってずっと思ってました。

澤田
→完全にコミュニケーション不足だったと思います。お互い同じ方向は向いていたのだけれど、私が負い目を感じすぎて、ちゃんと意図を伝えていなかったのが良くなかったね。ごめんなさい。澤田が主将で良かった。計り知れない苦労を背負って最後まで引っ張ってくれてありがとう。

坂田
→みんなに舐められがちやったけど、私はずっと尊敬してたよ。怪我をしても折れずに自分の役割を全うする姿、コツコツとリハビリして諦めず復帰する姿、本当は人一倍考えて強い意志を持ってる姿、これからも見習っていきたいです。

石川
→覚えてるか分からんけど、私がもう完全に柔道を諦めなければならないって決まったときに、石川は寄り添って言葉を理解しようとしてくれたね。あのときは本当に救われました、ありがとう。(今思えば私のそれまでの思考と伝え方が良くなかったから当時のみんなの反応も当然だったと思ってます。覚悟と自覚がなかった。)

石田
→柔道観やスタイルは全然違ったけど、練習外で同期男子の中で最も一緒に過ごしたと思います。些細なことから大きな悩みまで聞いてくれて、事前に察知して寄り添ってくれてありがとう。札幌にはいないけど、これからも何でも言ってね。

最後に、ひなへ
(講道館杯が終わって、ホテルの同じベッドでひなが眠っている横で書いています。)
まずは講道館杯、そして学生柔道、本当にお疲れ様でした。あんな舞台に連れて行ってくれてありがとう。
書きたいことは無限にあって、でもそのほとんどは普段から伝えてるから、敢えてもうここには書かないでおこうと思います。
ただ一つ言えることは、ひなには世の中の全ての言葉を使っても表しきれないほど感謝しているし、大好きなんてそんな軽い言葉では片付けられないほど大切な大切な存在です。
最後まで掴んで離さずにいてくれてありがとう。
ひなの今までの計り知れない困難と努力の末に、ひな自身が(多少の思い残すことはあれど)満足して終わることができて本当に良かったです。


==
お詫び。
仕事の都合(起業したため)で休学して東京に住んでる&複数回手術して年単位でリハビリしないと練習できる状態に戻らないので、道場に行って練習のお手伝いをすることが恐らくもうできないです(仮にできたとしても至極微力だったでしょうが)。最後までお役に立てず本当に申し訳ございません。
東京にお越しの際は是非お声がけください。
(柔道できてない奴が色々長々と書いて失礼しました。不快に思わせていたら申し訳ございません。)


自分なりにはやり切れたと思えるようになったので今はスッキリしてます。次はこの経験を活かして仕事頑張るぞ。

大好きな北大柔道部、ありがとうございました!!














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コメント一覧

ななさん
怪我をして夜不安になってい時にこのブログを読んで心が軽くなりました。みわろーさんの姿勢をとても尊敬します。
Unknown
試合に出たとか出ないとか、そんな事は北大柔道部の資格に関係ありません。
共に同じものを目指す限り、誰でも立派な北大柔道部の一員です。
どんな立場であっても、最後までやり切り、その結果「大変な事も多かったけど、でもやっぱり北大柔道部に入って良かった」と思っていただけなら、OBOGとして、これほど嬉しいことは無いのです。
おつかれさまでした!これからの人生も応援しています!
Unknown
 女子の七帯優勝だけでなく男子の優勝にも大きく貢献した素晴らしい選手、貴重な人材でした。
 思うように体が動かなくて、計り知れない辛い思いをしたと思います。それでも辞めず、自分にできることは何か考えそれを実行できたことは本当にすごいことなので、自分を褒めてあげてください。
 本当にお疲れ様。これからも応援しています。
Unknown
いつもブログを楽しみに読んでいました
おつかれさま!これからの人生に幸あれ
330-60㎏
今まで北大柔道部を支えてくれてありがとう。僕は中山さんを「扱いづらい」と思ったことは一度もないし、たぶん他の人も同じです。「体が思うように動かなくても、こんなに部に貢献できるんだ」とあなたから多くのことを学びました。後藤さんを最後までサポートしてくれて感謝です。次のステージても中山さんらしく頑張ってね。
こんどう
僕らが幹部の時、いろいろ指摘してくれてありがとう。
前向いて生きてこうぜ
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