気がつけば、手元に山ほどポータブルナビ(として使えるモバイル機器)が転がってます。
ナビ専用機だけでも3つ。
Mio DigiWalker C323、同C325、Broadzone 迷WAN BZN-400 です。
このうち一番よく使ってるのは、C325 です。
- 音声ナビゲーションしてくれる
- 画面が大きくて見やすい
- ルート検索方法で「徒歩モード」「自転車モード」「自動車モード」を選べる
- いつでも目的地/経由地を変更したり、リルートしなおしたりできる。
この辺が良いところ。
逆に悪いところは、
- 画面の明るさが暗く、輝度設定最高にしても晴天の屋外ではほとんど見えない
- 階層メニューの使い勝手が最悪。グループアイコンも直感的でなく、わかりずらい。地図表示範囲のズームするにも、いちいちトップメニューに戻り、マップメニューを選ぶ必要がある
- ルート検索の設定が保存されない。起動する度にいちいち設定し直す必要がある
- ルート検索で使われるマップでは、交差点名が表示されない
- 画面輝度最大、音声ナビ音量最大の状態でルート案内してると、C325単体では電池が1時間程度しか保たない
- 電源投入後の初期ロケーションが都庁
ってトコかと。
上記欠点の中で一番致命的なのは、「ルート検索の設定が保存されない」だと思います。(^^;
こればっかりは面倒で…設定はルート検索する前に行う必要があるため、誤って設定する前にルート検索してしまった場合、設定やりなおして再度目的地設定→ルート検索するか、もう初期設定のまま走るしかありません。
画面が暗くて見づらいのは、音声ナビで判断できる間はそう欠点になりません。集落内の入り組んだ小道で音声ナビが示す方向が分からず迷った場合は、一旦停車し、地図を頭の中に入れて行動します。
起動時に表示されるロケが都庁、ってのもどうにかしてほしいもんですが…ま、屋外に出て GPS を捕まえれば、自動的に現在位置が表示されます。
自室で事前に旅行プランをたてるときは面倒ですが…スポット登録一覧から自宅を選び、「地図」ボタンを押せば自宅を中心とする画面になります。
他の欠点に関しては、抜け道があります。
C325 には、2種類の地図アプリケーションが入っています。
一つはルート検索で使用されるメインの地図、MioMap です。もう一つは、建物の形等も分かる詳細な道路図、昭文社 Pocket Mapple Digital (Ver.7) です。
- 地図の完成度
- 地図ズームの操作性
は Pocket Mapple Digital のほうが上ですが、
- ルート検索
- 音声ナビ
- マップコードやPOI、電話番号による目的地検索
は MioMap でのみ有効です。
ルート検索にてナビゲーション中、細かい道が表示されず分かり難い、と感じたなら、Pocket Mapple Digital に切り替えれば満足できます。
また、Pocket Mapple Digital では交差点名も表示されます。
MioMap のマップデータはアップグレードすることができませんが、Pocket Mapple Digital は、SDメモリ使って地図データだけ Ver.8 に update することも可能です。
いつでも目的地を変更できるルート検索は使えませんが、事前に決めたルートに従って走ることは可能です。PC 版の Super Mapple Digital (C325付属)でプランニングして作った「カスタム情報」を C325 に読み込ませ、Pocket Mapple Digital の画面上に表示すればOKです。
GPS 軌跡をカスタム情報として保存することもできます。Pocket Mapple Digital の「地図」メニューにある「GPS軌跡表示」にチェックを付けて出かけ、目的地に着いてから「情報」メニューの「名前を付けて保存」を選び、軌跡をカスタム情報として保存します。この方法を使えば、一度行った場所なら Pocket Mapple Digital でもナビゲーション可能です。
地図のズーム操作に関しては、画面横ズームバーをクリックで一発操作できます。
MioMap ←→ Pocket Mapple Digital 間の切り替え時、表示位置は切り替え前の場所が受け継がれます。ただし、切り替え直後は常に「GPS 位置取得」機能がOFFになっています。手動で GPS 位置取得を ON にする必要があります。
また C325 起動後、初めて地図を切り替える時、地図画面が表示されるまで10数秒待たされます。Pocket Mapple Digital は表示する情報量が多いためか、表示位置を画面ドラッグで移動するおりにも結構待たされることがあります。
Pocket Mapple Digital は元々スタイラスを使うPDA用に作られているためか、メニューバーやアイコンが小さく、指先だけで操作するのは少々難しいです。
残念ながら、MioMap でルート検索した結果を、Pocket Mapple Digital 上で表示できる「カスタム情報」として保存することはできません。なんで出来るようにしないかなーコレ。
C325 を使いこなすには、MioMap と Pocket Mapple Digital のそれぞれの利点を理解する必要があります。
C325 をお持ちで MioMap しか使ってない方は、是非 Pocket Mapple Digital も使ってみてください。集落内で迷ったときや、目的地が街中の裏通りにあるような場合は、Pocket Mapple Digital に切り替えたほうが効率的です。
また、目的地を定めずにポタリングするときも Pocket Mapple Digital のほうが有効だと思います。Pocket Mapple Digital には建物に関する文字情報も多いため、行く先々で「近くに○○がある!」ってのに気付きやすいです。
もう一つ、電池の保ちに関する問題は、拳の中に握れるサイズの携帯用バッテリで解決できます。
私はバリューウェーブの POCKET MOBA SV を背ポケットに入れ、巻き取り式のUSBケーブルで繋いで使ってます。これ1個で4時間弱ほど保ちます。2本携帯すれば、陽の昇っている間は十分に保ちます。
充電器は 3in1 Retractable充電Syncキットを使ってます。カーシガーは嵩張るため家に置き去りですが、コンセント部はマッチ箱程度なので、宿泊付きの旅行時は持ち歩いてます。
それでも不安だ、という向きには、コンビニで手に入る単三乾電池4本を使うバッテリーエクステンダーII というものがあります。C325 より一回り小さい程度です。
--------
次回、C325 と比べて Mio DigiWalker C323、Broadzone 迷WAN BZN-400 はどうなのか? 「ナビ付ケータイ」の実用性は?