お客さんとの打ち合わせが終わり、サービスアパートまでのいつもの横丁を歩いて帰る。現地社員も今日はこれで上がりらしい(というより、こっちのほうが家から近いとのこと)。じゃあ、ということで横丁のパジョン屋に4人で寄って晩飯に。
パジョンはいわゆるチヂミのことで、「パ」が葱、「ジョン」がお好み焼き風の食べ物とのこと。「葱焼き」っちゅう意味やね(と関西風に)。このほかに「ピンデトック」というのも似たようなものなのだが、こちらは緑豆の粉を使っている。どちらも酒が進み、しかも辛くないのでお勧めだ。
この店は間口が5メートルぐらいの小さな店なのだが、いつもお客さんでいっぱいだ。ご多分にもれず、おばちゃんががんばって焼いており、おっちゃん(ではなくてこの店はじいちゃん)がうろうろとお客の注文をとったり運んだり、常連さんとしゃべったり、お客さんに一杯飲ませてもらったりしている。もちろん、これらのうち後になるほうが確率が高い(笑)。
我々も、ヘムルパジョン(海鮮パジョン)とモドムビンデトック(ピンデトック盛り合わせ)を頼む。ビールが進む。ここにも、例のマッコルリがある。研修のときと同じようにペットボトル入りだが、こちらの「ソウルマッコルリ」は工業化された製品らしく、爆発はしない模様。それに飽き足らなくなるとトンドンジュ(伝統的などぶろく)へとはしごする。不思議と悪酔いはしない。酔っ払ったとしても宿はすぐそこだ。