
列車はさらに東に進む。浜中駅に到着。ここも1回は来たような気がするが、駅舎も建て替えられ、線路も剥がされて寂しい限り。駅前から霧多布にゆくバスも一日わずか3便となってしまった。
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その次は厚床駅に停車。ここからは各駅停車となり、根室に通学する高校生もちらほら乗車してくる。
ここからは根室標津までの標津線が分岐していた。以前来たときには、乗り換えて根室標津へゆき、そこから羅臼までバスで向かった。別海町の大牧場のど真ん中を抜けていくなんとものんびりした路線だったことを思い出した。
線路は比較的重いレールを使っていそうだが、木の枕木に犬釘で止められている。
道東の根釧台地を駆け抜けてゆくと、
突如海岸に出る。落石岬だ。今日も霧がかかっている。
落石には一度車で来たことがあり、岬の周辺の草原でボケーッと友人と二人で過ごしたことを思い出した。
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霧がかかっている。そういえばその時も霧で霧笛が響いていた気がする。霧笛はどの灯台からも完全に廃止されたようだ。
路線愛称のもとになった花咲港が近づいてきたが、花咲駅は廃駅になっている。
東根室駅に到着。日本の鉄道駅の中でもっとも東の果てにある駅とのこと。高校生が大挙して降りていった。
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根室駅もこじんまりとした1面1線の駅。函館や札幌から長距離急行がSLに牽かれてやってきていた頃の映画は偲ばれない。
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駅舎はこんな感じ。
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