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息抜きの海外旅行にも行けず、特急ひたちで東京と浜通りを行き来する平凡な日々を描くブログです。

乗り放題パスで紅葉を見に行く(3)夏草や兵どもが夢の跡

2016-10-22 | ふくしま日記

 一ノ関で乗り換えた電車で今夜の宿を予約する。秋田に泊まろうと思ったのだがなぜか満室。仕方なく周辺を探しているうちに、大館でよさげな宿がリーズナブルな値段で出ていたので早速予約。なんだか違和感を感じたのでもう一度時刻表の地図を見てみると、秋田の手前だと思い込んでいたのだが、実際には秋田青森県境。秋田の手前は大曲だったね。そこで行程を見直してみる。最初は北上線に乗ってほっとゆだあたりで温泉に浸かろうかと思ったのだが、そんな余裕はなく、逆に二つ先の平泉で2時間ぐらい時間が取れそうだったので早速下車。ここは世界遺産になった奥州藤原氏の拠点。有名どころでは中尊寺と毛越寺がある。
 駅を降りて、コインロッカーに荷物を入れて、案内所で地図をもらう。駅からは毛越寺が近いが、せっかくなので中尊寺に行こうと思う。レンタサイクルの誘惑もあったが、ここはバスで向かう。
 中尊寺バス停を降りると、「武蔵坊弁慶の墓」があった。頼朝に藤原氏もろとも滅ぼされた義経・弁慶だが、ここに墓があるのは象徴的な意味だけなのだろう。

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 ここからは「月見坂」と呼ばれる坂道を上って寺に向かう。後で調べてみると里山の尾根上になったところに中尊寺の伽藍が点在しているようだった。

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 本坊はあるのだが、塔頭や末寺の方が味わい深いように感じた。

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 そしてお目当ての金色堂。昭和40年代に覆堂が改築されたとのこと。ポスターにもなっている有名なアングルだ。

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 ちなみに、内部は撮影禁止。写真は公式サイトでどうぞ。
 内陣の螺鈿や象嵌がきらびやかで、往年の栄華を偲ばせる。

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 芭蕉の句碑だそうだ。本人の手ではないが。

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 こちらが昭和40年代まで使われていた覆堂。

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光堂三代の棺を納め、三尊の仏を安置す。七宝散り失せて、珠の扉風に破れ、金の柱霜雪に朽ちて、既に頽廃空虚の叢となるべきを、四面新たに囲みて、甍を覆ひて風雨を凌ぐ。しばらく千歳の記念とはなれり。

五月雨の 降り残してや 光堂

 覆堂の回りには楓の木が。すこし早かったかな。

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 塔頭の門にも風情がある。

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 既に色づいている木も。

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 参道は杉の木が多い。

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 途中で下を見下ろせる場所があった。ちょうど下り電車がやってきたのでパチリ。

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 昔だったら急行や特急の長大編成が撮れただろうに、残念。

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 この区間は北上川水系の改修で線路をかさ上げしたとのこと。帰り道のバスでも堤防上の道を通ったが、スーパー堤防といってもいいくらいの高さ。恐るべし、治水技術。
 駅に戻って、

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 次に向かおう。

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