アイデアリズム idealism daydream

嘘や夢であって欲しかった その8 簡易裁判所に行って訴状を提出

前回から

2005/02/16

2005年2月15日----------

 様々な先生にアドバイスを頂きました。提出する書類もようやく出来上がりました。この日私は訴状を提出しました。

 私は2005年2月1日に相手に内容証明郵便を出していて「この郵便が届いてから10日以内に支払ってください」と書いていました。この郵便が届き10日以内に支払いがあれば、訴状を提出する事は無かったでしょう。
 郵便局の人の話によると、郵便を配達した時に不在だったので不在通知表を置いてきたとの事でした。不在通知表を局へ持っていけば郵便を受け取る事が出来ます。その後1週間くらい郵便を局で保管して再度配達し、また不在の場合は送り主へ返送されるそうです。2005年2月8日に私は相手に今回の内容証明郵便を受け取るように言いました。相手も了承しました。
 しかし、結局相手は受け取る事はなく郵便は返送されてきました。その郵便には期限以外にも相手にとって若干有利な事を書いていました。もし受け取っていたならば、私の考えは少しは変わっていたのかも知れません。口では了承しておきながら結局無視したのです。

ハッキリ言って許す事は出来ないし、もう相手のペースでダラダラと待つ事は出来ません。筋は通させていただきます!

そんな感じで。

**********

 私の住んでいるところの管轄の簡易裁判所は住宅街のど真ん中にあります。



 入り口付近の道路標識は「裁判所(矢印)」と30cmくらいの小さな標識があるだけです(しかもちょっと曲がっている)。見過ごす事必須です(事実初めて来た時は迷いました)。分からんっちゅーねん!!

 ちなみに青の矢印の道を入れと言いたいらしい。




 上記の青の矢印方向から見た図。コンクリートで固められた2階建ての建物で「少し大きい診療所かな?!」と見間違えてしまいそうな建物が簡易裁判所です。付近の道は車では離合が出来ないくらい狭く、他の民家の私道っぽいところを突っ切ってようやく到着・・・です。




 入り口に「簡易裁判所」と白い石に刻まれたモノがありますが薄い色合いなので近づかなければ読めないです。あまりにも分かりにくい為か、小さな看板が設置されてるし。
 ちなみに青い矢印はお隣の検察庁(平屋建て)、緑の矢印のでかい建物は合同庁舎です。




 別の角度(西側)から。こちら側からは道が狭すぎて車では入り口を曲がりきれません・・・。それにしても何故こちら側に入り口を作らないんでしょうか。必ず南側に入り口を作らなくちゃいけないんでしょうか?

 謎です。


 以前訪れた時と違って建物の中は改装中。受付は2階でした。

「失礼します」

 応対してくれたのは以前相談を受けてくれた受付の人でした。

「ああ、こないだの方ですね」
「はい。今日は訴状を書きたいと思います」
「そうですか」

 一応儀礼らしく「裁判所で勝つのとお金を回収するのは違う」という説明を一通り聞きました。

「証拠はお持ちですか?」
「はい、持ってきました」

 証拠を一通り見せるとガンガンコピーしてくれました。コピー自体を裁判所でやってくれるのはありがたいです。

 訴状を書くのはもちろん私は初めて。受付の人にこれまでの経緯を話しながらその人が文面を考えてくれました。

「期限の利益はいつまでだったのですか?」
「んー、よく分からないのですが、9月と12月に遅滞していますので・・・」
「この契約書(借用証書)には"2回以上支払を遅滞すると期限の利益喪失"と書かれています。最後の支払いは12月9日ですね」
「はい。でも12月9日の分は"11月分だ"と言われました」
「そうですか。・・・それでは12月末(12月31日)で期限の利益は喪失しているという事になりますね」
「そうなりますねぇ」

 "期限の利益"というのは返済の期限のことで「その期日までに支払えば良い」ということです。期限内であればいつ支払っても良く、貸主は返済要求出来ないというもの。
  私は毎月26,000円の分割返済を要求しています。滞り無く毎月26,000円を返済していれば、私はそれ以上の返済を相手に要求する事が出来ません。相手にとって文字通り「期限という利益」となるわけです。

「この表(年率5%、年率18%、年率29.2%)は何なんですか?」
「弁護士さんや司法書士さんに"利息制限法"というものを聞きましたので作ってみました」
「なるほど・・・。利息制限法のため、訴額は変わってきますね」
「やっぱり29.2%は無効なのですか?」
「無効です。期限の利益喪失までは」

 そう告げると、受付の人は電卓を持って壊れるんじゃないのかという程すごい速さで引き直し計算をし始めました。本当にこの人は"単なる裁判所の受付の人"なのでしょうか。私は弁護士さんから頂いた"Excelの引き直し表"で出しているというのに。
 それにしてもこの受付室、「アコム」とか「相談の日取りを・・・」等の言葉が飛び交っています。なんかえらく具体的なんですけれど。

「出ました。2004年12月31日までは利息制限法の18%が適用されますので、訴額は450,080円となります。それ以降は年率29.2%を適用してもOKですよ」
「ありがとうございます」



 一通り訴状を書くと裁判費用を支払う事になりました。私は少額訴訟で訴額が450,080円なので50万円の範囲内。ということで「収入印紙5,000円+1,000円切手×2+500円切手×2+80円切手×5+20円切手×10+10円切手×10=8,700円」。



 この裁判所には"印紙売りさばき所"が無いとの事なので、近くの郵便局に行って収入印紙や切手を買い、再び裁判所へ舞い戻りました。

 最後に裁判の日取りを決め(結構自分で決められる)、全ての手続きを終えました。

つづく

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