アイデアリズム idealism daydream

嘘や夢であって欲しかった その7 TVと実態

前回から

2005/02/14

 どこかの刑事ドラマ等の情報くらいで、「告訴」とか「裁判」とか「強制執行(責任財産差し押さえ)」等はとんと縁が無かった私でありました。バーチャルな情報で妄想を膨らませているだけでした。
 しかし、今回生まれて初めて「訴えてやる!」ということで、一気に自分の中でこれらが「現実世界の出来事」というか「当事者」になったわけです。何も分からずにあたふたしてしまう私でありました。

 と、同時に「現実とはかくもこのような厳しいモノであるのか」と思い知らされました。

 ドラマのようにカッコイイ(綺麗なお姉さんでも可)弁護士さんが出てきてガツンと歯に衣を着せぬ答弁だったり、市原悦子ばりの名探偵っぷりで証拠を次々と明らかにしていったり、「勝訴ーっ」と勝利に酔いしれたり、黒スーツでビシッと決まった強面の刑事さんみたいなお兄さん達が「これから強制執行を履行する!」と言い放ち家財道具に次々と赤紙を貼っていったり・・・

そんなことはありえねーっ!!

 デイドリームを見事に打ち砕く「現実世界」を今まで語らせていただきました。私は何度「なんてこんなにも自分は無力なのだろう」と思った事でしょう。やはりTVドラマはTVドラマ。TVというのは夢をみせてくれる物なのでした。
 実際の私はと言うと、自分で証拠を必死にかき集め、自分で訴状を書き、自分で証拠を提出したり答弁をしたりして、判決が出て、自分で相手の責任財産を調べて、自腹で強制執行をしてもらい・・・という流れになるでしょう。幾度となく先生方から聞かされました。

っつーか、このシステム、絶対におかしいよ・・・みんな満足なの? これで・・・

 あまり政治的なことを言うのはイヤなのですが、この司法のシステムは明らかに債権者(お金等を貸した側)に不利すぎます。理不尽です。債務者(お金等を借りた側)には破産(借金を0にする)や財産整理(年率を引き下げたり、分割にしたりする)等の道が残されていますが、債権者にはそういう"特典"はありません。まるで債務者からお金を取るなと言わんばかりです。借りたものは返すのは当たり前の事だと思うのですが。
 私自身、相手の人には無利子でお金を貸しています。相手の分割払いも泣く泣く了承をせざるを得ませんでした。相手の勝手な都合で支払えない時は私の自腹でケリを付けました。私はただ単に滞り無く月々の支払をして欲しいだけです。仕事も辞めさせられちゃったし、貯金は使い果たしてしまったし、もう限界です。
 でも私がいくら限界であろうとも、どんなに叫んだとしても、このシステムに変わりありません。大多数の人がこのシステムを使う事は無いでしょう。一部の少数の人だけがこのシステムに直面して、八方ふさがりでどうしようもなく途方に暮れる事でしょう。
 お金があれば弁護士さんや司法書士さんに頼んでお任せするというのも可能でしょう。お金が無いなら全部自分で支度することになります。これ、当然の理ではあるのですが、国の機関を使うのにこんなに時間と費用がかかるのはやっぱり疑問・・・。

つづく

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