「おうちでみよう。」ということで金曜ロードショーの「借りぐらしのアリエッティ」を観たのです。
あらすじ:心臓を患い、郊外へ1週間ほど泊まることになった少年「翔(読み:しょう)」。緑豊かなその邸宅には小人の「アリエッティ」の一家も住んでいた。
小人は"人間には見られてはいけない"という掟があるのだが、アリエッティは翔に姿を見られてしまい一家は「引っ越し」を余儀なくされる。
見どころはなんと言っても「絵画のような美しい背景」や「小人目線から見た世界」、「牧歌的なストーリー展開」です。
人間にとっては「何のことは無い」サラサラした水(例えば雨粒)さえも小人にとっては「粘性の高い」液体ということや、彼らにとっては家の小動物(ネコやカラス)も危険な動物であることに改めて気付かされます。
アリエッティが庭で「ローリエ」や「(おそらく)ラベンダー」などハーブを採取していることから、
うぬ・・・日本の一般家庭じゃないよなぁ・・・
と思ってみたり。
まぁ、翔がこの邸宅に送られる時「(おそらく)車がベンツ」だったり、邸宅自体に「今時ツタをはわせているなんて・・・」とか、親御さんらが昔見た(らしい)小人のために「ドールハウス」を特注で作らせたあたり、
なんかメルヘン、というか「上流階級」って感じがする
アリエッティ一家の暮らしぶりを見ていると不思議と人間への痛烈な批判を感じたりします。
彼らの生活は自分たちが必要な分だけ、自然から「狩った」り、日用品等は人間から「借り」て慎ましく生活する、いわば「狩猟採集社会」です。
一方、私たち人間は「市場経済社会」です。
良し悪しというのは置いておいて、市場経済社会は狩猟採集社会と比べると何もかもがめまぐるしく動く社会です。近年「スローライフ」が注目されているのも、人間が疲れてきているからではないでしょうか。
「人間に見つかってはいけない」掟は小人が人間に対してあまりにも無力だからだと思います。アリエッティのお母さん「ホミリー」が「ハルさん(家政婦)」に捕まった時、翔の助けが無ければ何もできませんでした(まぁ、ホミリーが捕まったのは翔やアリエッティが原因なのですが)。
人間は翔みたいな友好的な考え(小人と友達になりたい)の人たちばかりではありません。ハルさんのような「小人を好奇の目で見る」人もいれば、「見せ物にしたい」「実験台にしたい」etc・・・人もいると思います。それは人間の歴史をひもとけば容易に想像がつきます。
人間は小人や自然に対してあまりにも暴力的過ぎるのです
追伸:翔(人間)とアリエッティ(小人)の初恋物語と言われているけれど、そのあたりはどうなんだろ?! 個人的にはそーゆー関係じゃない気がするんですが・・・。
とりわけ、この作品の登場人物の中で好きなキャラクターは「スピラー(小人)」。チョイとワイルドだけれど朴訥な感じがとても気に入りました。アリエッティ一家も助けてくれたしね。
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