前回から
某年某月某日(詳しい日時を忘れてしまいました)
詫び状の住所が実在するのか、現地に向かう私。私の家から車で1時間くらいの田舎町です。Googleマップでおおよその住所は分かるものの細かいところは分からないので警察署に行って聞くことにしました。
誰もいない・・・
どうやらパトロールに出ているようです。備え付けの電話で呼び出して帰ってきてもらうことにしました。
5分位待っていると、どこかのおばちゃんが警察署に入ってきて封筒をポンと机の上に置きました。
どこかの配達の人かな?
すると間もなく警察官がご到着。私は早速住所を聞きだしました。地図を見ながら、
「うーん、分からないっすねぇ・・・」
するとおばちゃんが割り込んできて、
「こんな住所、無いよ」
と言いました。警察官は、
「おばちゃんが言うからには間違いないね、はっはっは」
と笑いました。
この住所、虚偽なのか?!
落胆する私。
結局、警察署では何も分からず空振りに終わりました。
送達先が分からないとすると今後どうすればいいのか途方にくれました。
あきらめがつかない私は近所で聞き込みをする事にしました。散髪や美容室とかがあればいいなと思いましたが、残念ながら見つからず。
パナソニックのお店があったのでお邪魔することにしました。
「あのー、すみません」
「なんでしょう」
おばさんみたいな人が出てきました。
事情を説明すると「うちの人がもうすぐ帰るから、待っててね」とお茶を出してくれました。
30分くらい待ってご主人がようやく帰ってきました。
「うーん、よく分からんが半年前位に"香具師"みたいなのがやってきて、老人を集めてなんかしていた気がするなぁ・・・」
「香具師ですか」
「そうそう。ところでそういうこと(督促など)は裁判所がしてくれないのかね?」
「裁判所はセルフサービスなんです。だからこうやって尋ねていくしかないのです」
「大変じゃなぁ・・・頑張ってな」
「はい・・・」
結局、収穫0でした。
ただ、「"分からないこと"が"分かった"」と思い、帰路に着きました。
会社と債務者はどこにいったのでしょうか。一言で言うと「逃げられた」のかな。