今となっては誰もがレトロゲーム機と信じて疑わないかもしれませんが、私の中では「総天然色でステレオバッチリの超次世代型16ビットゲーム機」なのであります。
しかも、ソフトが100円やら200円と「超破格値」で売られているのであります。いやぁ・・・まいったね、こりゃ。
と当時は思ったさ、ええ。完全にヒガミではありますが・・・。

(SFC版Lagoonの図。上からタイトル画面、ソアとの戦い、ソア変身後との戦い、邪神との戦い、エンディング画面)
プレイした感想は「敵が強過ぎ」「マップが広過ぎて迷子」の2点でしょう。
私は実はX68K版Lagoon(原作版)をクリアした事があるのですが、SFC版Lagoonは原作版以上にアクション性が強化されていて「難しい」「厳しい」感じがしました。
原作版も私にはかなり難しかったのですが、
SFCユーザーは原作版じゃヌルい(物足りない)のかい?
X68K版(原作)を基準としてSFC版の主な変更点や気付いた点は、
- オープニングやエンディングのアニメーションがしょぼくなった(媒体がロムカセットなのでデータが入らなかったのかもしれない。原作版はFDだったのでFDの枚数を増やせばいくらでもデータを入れる事が出来るため)
- 主人公「ナセル」や準主人公「ソア」等のグラフィックや絵が可愛くなった、というか別人だし…
- 話の設定や内容が若干異なり、例えば、
- SFC版は「ナセルは魔導師マティアスに拾われて育てられた」事になっているので、最初に訪れる町アトランドに「ナセルの家」や「母親等」が出てこない
- 原作版は「アトランドの町で生まれたナセルが魔導師マティアスの元で修行し故郷へ帰ってきた」事になっているので、アトランドの町に「ナセルの家」や「母親等」が出てくる(ナセルの家についてプロジェクトEGGの解説によると"鍛冶屋"らしいが、エルフの村では"パン屋の息子だから安心だ"と言われるので、どちらなのかは不明)
- などなど他多数。個人的にはSFC版の方がシナリオ自体がスッキリとした印象
- イベントで「誰かを連れて行かなくてはいけない」時、本当に主人公の後を付いてくる。しかも歩行速度が主人公よりも遅いのでチョイとイライラする
- SAVEが1つしか出来ない(原作はUserDisk1枚につき3つ)
- 通常攻撃は「剣を振り下ろして敵に当てる」タイプ。原作版では「体当たりして攻撃」いわゆるイースIやIIのタイプ(ただしLagoonはイースと違い、剣を持っている利き手側で攻撃しないと大ダメージ)
- 原作版は表示項目が少なく「何のアイテムや攻撃魔法を装備しているのか」見た目に分からない
SFC版はアイテムや攻撃魔法の表示がされるので一目瞭然で、かつ町や草原に出入りする時に「場所の名前」が表示される親切設計 - SFCにしては音楽がかなり出来が良い(原作版がもともとオーバードライブギターをメインメロディーにしていなかったためかもしれない)
- ボス戦では魔法(正確に言うと攻撃魔法)が使えないため、通常攻撃とアイテムだけで何とかしなくてはいけない
- ボスの動きや攻撃が凶悪な方向性へ強化されているので初見だとほぼ即死
- 取りあえず原作版もSFC版も一般向けではない事は確か
原作版もSFC版も共通して言える事は、
ナセル君がスペランカー先生のごとく弱く、何回Game Overになったのか分からない
くらい難しいです。ハイ。私が自分がへたくそなのは重々承知しているものの、特に序盤では、
- いつの間にか敵にサクッとやられてGame Over
- どうしてGame Overになったのか、よく分からないGame Over
必至です。
通常攻撃のコツを覚えると結構サクサク進めるようになるので「Game Over」=「練習なのだ」と割り切ると良いかなぁと思いました。まぁ、
なのは言うまでもなく・・・と言うかメルヘンヴェールで軽く地獄を見たような気がします。ハイ。
原作版(X68000版)LagoonはプロジェクトEGGで好評発売中です。ぜひプレイしてみて下さい。
[続く]