(X68000版[略称:X68K]Lagoonエンディングの図)
レビューは既に前回詳しく書いているのですが、改めて気になる点をいくつか挙げてみると、
- ストーリーが若干と言うか全然違う
- SFC版は主人公"ナセル"が魔導師"マティアス"に育てられている事になっているので、ナセルの家や家族が出てこない
- X68K版は主人公"ナセル"が魔導師"マティアス"に勇者としての修行を受け、故郷のアトランドに帰ってきた事になっているので、ナセルの家や家族が出てくる
- 但し、X68K版はナセルの両親が鍛冶屋なのかパン屋なのかハッキリしない
おそらく父親が鍛冶屋で母親がパン屋と思われ、たぶん同じ釜で剣やらパンを作っているようだ - 準主人公の"ソア"がSFC版では「意外と良いヤツ」
X68K版では「単なる悪人」 - SFC版の方がストーリー展開に矛盾が少なく綺麗にまとめられている
逆にX68K版は結構降ってわいたような唐突なストーリー展開
- X68K版ではイベント時やエンディングにアニメーションがグリグリ入ったりするが、キャラクタの顔が出てくる度に全く違う
- とりあえずSFC版よりもボスの数が少ない
- 攻撃方法がSFC版では剣を当てる攻撃(ハイドライド3風)
X68K版では体当たり攻撃(ハイドライド2風) - SFC版と比べるとX68K版は通常の敵やボスが弱く「ごり押し」ができる。ただし、Levelが足りないとダメージすら与えられないので経験値を十分稼いでLevelを上げておく必要がある
- X68K版はボス戦でも魔法が使えるが上述の事もあり、通常でも魔法を使わないと進めないシチュエーションが全く無いし、マジックポイントの消費も激しいのでどっちみち使えない
- 魔法の種類は「杖」と「クリスタル」、「剣」の組み合わせで決まる。魔法発動はA+Bボタン同時押し
SFC版は「杖」と「クリスタル」のみ、とシンプル。魔法発動はRボタン - X68K版はジャンプが必要な場所は4カ所ほどしかないので、ジャンプの必要性があまり無い("謎解き"と言う事ではアリかもしれない)
SFC版は敵の魔法を避けるためにジャンプが必要 - USERディスク1枚につき3カ所SAVEできる(SFC版は1カ所のみ)
- 相変わらず無駄に広過ぎて遭難しそうなマップ
- 一応、お店でアイテムを買う事ができるが、フィールド上やダンジョンで手に入るので無理して買わなくても進める・・・
というか、敵を倒した時に入るお金が極端に少ない(1Gとか5G等)ので、どっちみち赤貧のため、お店でアイテムが買えない(最終Level 35時にようやく所持金10,000Gくらいになるが、その頃になると"ラグーン城内"なのでお店へ行く事ができない) - ナセルはマティアスの元で勇者の修行してきた割には、やっぱりスペランカー先生の如く弱い
- 「40万円のゲーム機」だけあってさすがに音楽がきれい
- 中盤以降Diskの出し入れが意外と面倒くさい
とりわけ、ストーリー展開に関してはSFC版の方が良く、アクションの難易度はX68K版の方が優しい(易しい)、という印象を受けました。
X68Kのゲームは移植作品が多く、オリジナルの作品はあまり無いので「Lagoon」は結構希有な存在だったりします。
原作版(X68000版)LagoonはプロジェクトEGGで好評発売中です。ぜひプレイしてみて下さい。