(財)膳所焼美術館の敷地内に建つ茶席(お茶会をする建物)です。
この建物は建替え工事で、今回の建物が三代目になります。初代・二代目は木造でしたが、今回はお施主さんの要望から耐震性を重視して鉄骨造になっています。
60年ほど前に建てられた初代の建物から使われている床柱・ランマ・一部の木製建具などは、今回の建物にも使用されており、内部造作は長押を省いて面皮柱にするなどいわゆる数寄屋造りの様式となっています。
鉄骨造の利点を生かして、庭園側に大きな開口を設ける事で茶席と庭園の一体性を実現しました。また、和風建築なので、鉄骨造の気配を感じさせないように鉄骨柱の配置などに工夫をしています。
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[Photo 辰巳和良]
(財)膳所焼美術館 新世庵
所 在 : 滋賀県大津市
用 途 : 美術館(茶席)
形 態 : 新 築
構 造 : 鉄骨造平屋建