一番多いご相談がブーストに関するトラブルです。
全く真逆の症状の二件ご紹介します。
一件目はブーストが掛らないトラブル。
こちらの車両は、ダイアグをかけるとすぐに判明しました。
通称白ソレノイド(白いマーキングがしてあります)のトラブルです。
今後のトラブルの予想も踏まえてソレノイドバルブAssy交換いたしました。
こちらのお客様は他店さんにも行かれている方ですが、ホトホト困って来られた様です。
(車がノーマルなのにディーラーでダイアグすらかけて貰えない)
交換後、エンジンをかけてダイアグチェック。
エラーコードが出ない事を確認してお納めいたしました。
二件目はブーストが上がり過ぎるトラブルです。
うちでは2件目の症例ですが、配管抜けです。
本来は、タービンのコンプレッサーハウジングに圧入されていますが、たまに取れます。
ちなみにこのタービンはリビルドタービンです。
一応、購入時には保証もあるきちんとしたリビルドメーカーですが、さすがにここまでは判らないでしょうねぇ。きっと・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/6a/1d828580162a5e6dc7e73c34e5cd48b8.jpg)
本来この位置には配管が並んでいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/e4/0bb2643b8b2da0abd0adc787cae7375d.jpg)
別の角度から。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/de/f45b15ed320107c162518f16741e2e28.jpg)
この配管は、アクチェーターに繋がる配管です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/ab/d71838bd655c93e16303b3794e4b0b18.jpg)
これがその部品です。
本来返しののある部分にはゴムホースが刺さり、ストレート部分は圧入されています。
何らかの不具合(圧入不足?)で抜けてしまい、その為にブーストが上がります。
今回、タービンを外さないで修理いたしましたが、場合によってはタービンの脱着が伴います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/1c/32c2ca195acf9de7cd6b5d843fba1537.jpg)
で、これも良くある純正エアクリーナーBOXのひっかけ部が破損していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ef/cb38372c5d1d78d139ac91657b24ce3f.jpg)
これも、バキュームのゴムホースが裂けて配管抜け。
こちらの車体は某ネットオークションで購入されたらしいのですが、驚く事にこのブースト異常のまま購入されたそうです。
修理後、ダイアグチェック及び圧縮を図りましたが、現時点では異常はありませんでした。
しかし、入庫状況を考え今後の経過を見守る様にお願いいたしました。
今回の車両は、5、6型ですがこの様にトラブルを抱えているのが殆どです。
購入してもすぐにチューニング等はせずに、必ず現車のチェックや油脂類の交換をし、不具合が発見されたら都度、修理をし経過を確認しながらチューニング等の次のステップに移って下さい。
既に10年を経過し、生産中止部品が出始めている車だという事を、くれぐれも忘れずに7を楽しんで下さい。
修理を終えた7は、それはそれは調子が良いですから。
皆で調子の良い7を乗りましょう~♪