現在、分析結果待ちではありますけれど途中経過としてご報告いたします。
クーラントのリザーブタンクやラジエターキャップ等に付着する不純物が気になりまして、調べています。
ラジエターキャップや吸い込みゴム、リザーブタンクに付着している付着物
オイル分の様のモノだったり、明らかに錆だったり、時にはトロんとした液体の様なものだったり、
またベトベトして糊の様だったり・・。
交換する車両で特に多いRX-7のリザーブタンクやラジエターキャップの殆どに付着しています。
一体、この不純物はなんなのか?
それによっては、クーラントそのものの選別やメンテナンスのタイミングや、交換方法等が変わって来ます。
気になって眠れなくなったので調べる事にしたのですが・・。(眠れなくなってはいない・・笑)
現在の状況ですが、ケミカルメーカー一社に打診しましたが断れてしまいました。
そこで、お客様で船などに搭載されるエンジンのエンジニアさんが居られて、その方にご協力頂いて、少ないサンプルで検査をお願いいたしました。
更に冷却水専門のケミカルメーカーへも代理店通じで検査をお願いしました。
その代理店の方から聞いたのですが、そのケミカルメーカーの方(技術者)に聞いた話として、うす茶色の異物はバクテリアによってクーラント液が分解されたものと
お聞きました。
え?
バクテリア?
クーラントの中にはバクテリアの栄養素のなるものがあり、バクテリアにとってはバイキング、食べ放題状態らしいのです。笑
特にクーラント交換されていない車両等は正しくパラダイス。
それにより錆びたり腐食が進むと言う事をお聞きしました。
バクテリアは高温水や圧力にも耐えるそうで冷却水の中は居心地がいい状態だそうです。
確かにエンジン等に水喰症状が無いのに何かが溶け出し様な不純物なのですがその原因がバクテリアとは・・。
インターネットで調べると確かにバクテリアの事は出て来るので正体の一つとして考えていいと思います。
このバクテリアですが完全に除去は難しく、やはり定期的なクーラント交換とリザーブタンクの洗浄が少なくとも必要というのだけは間違いではないと思います。
現在、特殊な技術でバクテリアを排除したクーラントもある様ですが、相手方、つまり車両側にバクテリアが残っていると完全除去(100%)は難しいかなと考えます。
旧車に関しては、自動車メーカーもまさかこの年数まで乗られると思わないのでクーラントの不純物までは考えていなかったのと当時は交換していれば問題無いとしていたかもしれません。
交換していても僅かに残った液にバクテリアがいれば時間を掛けて増殖するのでしょう。
と考えると動かしてない、メンテされていない車などがクーラントが汚れているのは理解出来ます。
エンジンオイルは気にしていてもクーラントの汚れに関して、あまり疑問を持ちにくいと思います。
古いから錆もあって汚れているのだろうと・・。
違います。
貴方の車、バクテリアが居る可能性があります。笑
何か、ホラーの様な冗談の様な話ですが、バクテリアというのは高温水が噴き出す深海等の劣悪な状況でもいますからそりゃ、冷却水の中では
外敵がいない彼にとってはパラダイスです。笑
仮説にはなりますが、時間をかけてバクテリアによってクーラントが分解され、それによりゴム類が溶け出し(ベトベトの不純物)、錆びの腐食を引き起こし、結果、リザーブタンクやラジエターキャップに異物として付着し、沈殿して汚していくと言うのが、今回の主な原因なのかも知れません。
だから旧車に多く見られる症状なのかも知れません。
当店に来られている方はご存知かと思いますが冷却水の交換の必要性を昔から訴えていましたが、やはり定期的な交換は正しかったと思います。
但し、不純物に関しては考えて来ませんでしたので、今回の件で、時間と費用等クーラント交換を取り巻く環境が変わりそうです。
現在、成分分析かけて貰っている物に関しましては結果が判りましたらご報告いたしますが、まずは現時点で判った事をご報告いたしました。
引き続き観察していきます。