昨今90年代の国産スポーツカーがもてはやされ、それに引きづられる様に当時の車両達の価格が高騰しています。
実際、車両の点検や修理をしている現場では、現実と価格のアンバランス差が際立っていると思っている作業者が多いと思います。
現在の車両価格を見ると実際の適正価格は程度の差がありますが下は5万~350万位が妥当だと思います。
それくらい車両の品質と価格が乖離しています。
参考例ですがRX-7(FD3S)スピリットR ワンオーナー 16800km
純正ラジエターのアッパータンクの樹脂が劣化しています。
フロント左右です。
あまり乗らないからボルト部の錆や結露による錆等が良く判ります。
リアの左右。
バンプラバーは粉々です。
ブレーキダストカバーの錆が顕著です。
この部品の交換はリアハブの脱着が必要になります。
デフ周り
ボルトやナットの頭が錆びています。
デフケースやカバーにも錆があります。
ミッション部ですが、触媒の遮熱板(車両側)が錆びています。
この車両は2年に一度の入庫(車検時)の車両です。
保管は青空駐車。
殆ど乗っていません。
実は適度に動いている車両の方が錆は少なく、メンテも相応にされている事が多いです。
中古車購入時にこうした下回りや細かい所は判りませんよね?
しかし、入庫する車両はこうした状態の車両が多く、それを次のオーナーさんが対処しなくてはならないという事は知って置いて損はありません。
実際の販売車両の現実と価格は明らかに違うのです。
400万のクオリティ(新車時)ではありません。
車両価格の殆どはネームバリューでクオリティの価格ではない事は知識として知って置いてください。
外観が綺麗だから、ワンオーナーだからという理由だけで価格が高いというのには注意が必要です。
それを持ってもまだ好きだ乗りたいと言う方は購入されても良いと思います。
その際は、以前から申し上げてます様にまずはメンテナンスをできるお店を探しておいてからの方が良いと思います。
多分、専門店に行かれている方はSNSのネタではなく本当に好きな方が多いと思います。
何故か?
みな、専門店等のアドバイスを聞いて費用掛けてしっかり修理して乗っていますから。
古い車のキーワードは費用かけてしっかり直す。
これでいつでも走れる様になります。
それでもたまに故障しますがそれは愛嬌です。笑