車両はFC3Cのカブリオレでしかも前期ワンオーナー車。
以前から水温(新車時に比べて水温計の針位置が高い)が・・と友人を通して相談されていた車なのですが、原因はなんとエアコンコンデンサーのフィンの経年劣化、腐食による変形で風が通り辛くなり、メカニカルファン(FC)で引く物のあまり下がらなかったというのが主因だったという事でした。
この間、メカニカルファンの新品交換、純正ラジエターからアルミラジエターさらに真鍮ラジエターへ。
エアコンコンデンサーも目視上は詰まりは無く洗浄等もしたそうですが変化は無かったそうです。
その間に経年劣化による圧縮低下によるエンジンのO/Hもしましたが、水温の変化は変わらず。
そんな折りたまたま別件で入庫、水温のチェックついでにエアコンコンデンサーをチェック。目視上は相変わらず問題が無いが、風を当てるとあまりにも抜けていない事が発覚。
新品と比べると明からさまに違ったそうです。
友人の所でも、こんな症例は今まで無かったという事でした。
修理をした後の車は、新車時と同じ水温(針位置)になったそうです。
低年式の車では、目視上問題なくとも風が通っているか否か、必ず確認はした方が良いという事でしょうね。
FC、FD共にそういう年代です。
この目視上の点検ですが、現場からのコメントではフィン奥が微妙に変形している場合には解りづらいので、その場合は風を当てると判るそうです。
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純正はこの様に必ずエアコンのコンデンサーがラジエターの前にあります。
(写真はイメージで車両はFDです。)
ラジエターを交換しても冷えが悪い場合は、ラジエターの前に必ず存在しているエアコンのコンデンサーの風の抜けが悪いかも知れませんので、目視点検の他にさらに抜けているかの点検も一度、確認して見て下さい。