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RX-7(FD3S)クラッチトラブル緊急入庫 重いと固いは違う

クラッチトラブルで緊急入庫して来たRX-7(FD3S)。
部品が揃ったので作業しました。

入庫時にクラッチペダルが踏み込めないと聞いていたのとクラッチが社外品の作動変更パーツを使ったものだと聞いていたので恐らく作動変更パーツが固着しているとお話しさせて頂きました。

やはりその事によるトラブルでした。


フロントパイプを外そうと思いましたがタービン側のスタッドボルトとナットが噛んでいる為、折れると厄介なのである程度緩める方向にしました。
やっぱり社外品のフロントパイプは変形等しています。


何やらマフラーパテだらけ。。

う~ん。。

クラッチカバーのダイヤフラムスプリングが・・。
レリーズベアリングのスラスト方向への作動不具合によりダイヤフラムスプリングが削れてしまっています。

これではクラッチは切れませんというか・・。
良く今まで動いていたというか。。。

レリーズベアリングのガイドも変形してます。。
これ微妙に押した状態で作動変更パーツが固着しています。

クラッチディスクのフェーシング面も変な当たり方になっています。

原因はこの作動変更パーツ。
FD3Sのクラッチシステムは本来はプル式なのですが、パテント等の関係で社外ではこうした作動変更パーツを使ってプッシュ式にしているものがあります。

ところがこの作動変更パーツの精度が良すぎて、熱が加わりグリス等がディスクパウダーで吸い取られ、結果固着という症状が初期商品にはありました。

その後改善はされた様ですが、その後プル式のパテントが期限切れとなりプル式が販売された為、昨今ではあまり選ばれなくなった商品です。

今回、これらの事を相談してエクセディのツインにしてクラッチフォーク等は純正に変更する事にしました。

ちなみにこの部品、手で押した位では動かず、足で踏んでも動かず。。
まあ、動く様にしたところで。。。

センターパイプのマフラーパテを除去しています。。

フロントパイプ側のパテもある程度取れました。

リアの補強バーのボルトのナット部のねじ山がなめまくっておりました。

この様に4か所ともねじ山修正しました。

ここは一部変形している事からぶつけている様です。

ちょっと困った事になったのはこのレリーズシリンダーのアダプター。
純正は製造廃止になっておりました。
下は社外品用のアダプター。
スーパーナウさんから純正アダプターと同じサイズの物が発売されておりまして、今回こちらの商品を使いました。
というかこれが無いと成立しないのです。

着けるとこの様な感じです。

クラッチ交換後、クラッチスイッチの交換及び、ペダル調整を行って試乗して修理完了となりました。

やはりご依頼も一つ筋縄で行かない事が発生していました。

今回のケースでは車両購入時より着いていた部品だと思いますが当初から重かったと言うより所謂クラッチペタルが固かったのだと思います。

それがいよいよもって作動変更パーツが固着してしまい、ペダルが全く踏み込めない状態になってしまったと考えられます。

本来ペタルが重くなるのはクラッチカバーのダイヤフラムスプリングのバネの反力によるものなのですが今回の様にパーツの摺動抵抗がありそれで社外のツインはこれ位重いと勘違いされていたのだと思います。

クラッチペダルが重いのか? 
不具合があって硬くなって重いと感じるのか?

重いと固いは違います。

やたら重い場合は、早めの定期的な確認や点検は必要だと思います。


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