老子:道経:儉武第三十
儉武第三十
以道佐人主者、不以兵強天下。
其事好還。師之所處、荊棘生焉。大軍之後、必有凶年。
善者果而已。不敢以取強。
果而勿矜。果而勿伐。果而勿驕。
果而不得已。果而勿強。
物壯則老、是謂不道、不道早已。
道をもって人主を佐(たす)くる者は、兵をもって天下に強たらず。
その事は還を好む。師の処(お)る所、荊棘(けいきょく)生じ、大軍の後には、必ず凶年あり。
善くする者は果たして已(や)む。あえてもって強を取らず。
果たして矜(ほこ)ることなく、果たして伐(ほこ)ることなく、果たして驕(おご)ることなし。
果たして已むを得ず、果たして強なることなし。
物壮(そう)なればすなわち老ゆ、これを不道と謂う。不道は早く已(や)む。
「ゆっくり落ち着いて」コツコツやる
急激にあまりに盛んになると、すぐさま衰えてしまう。
世の中全体をひっくり返すように、人類も人情を解かさないで
弱者をつぶして急成長すると、みんなの恨みをかって、つぶされてしまう。
盛んになることが悪いといっているのではない、人と戦って相手をつぶしたり、
ずるいことをしたり、あまりにも功名に執着して、自分だけの功績を誇り
驕りたかぶっていると、必ず衰退するという事かな。
老子の第29章に「甚(じん)を去る」とある
はなはだしく、極端な行動はしない。しかし、積極的な行動はよいが
極端な積極性は長続きしない。この世を平穏に、かつ、自分を充実
していきたいと思うなら、「早く、早く」ではなく「ゆっくり落ち着いて」
コツコツやっていくことが、鉄則なのだ。
種をまくと、ねがはえて、まずは、下へ伸びる、それから、芽を出し
葉を出して、花を咲かせる、自然界には極端な成長はないのである。
精進不足ってあるよね!!
イガ爺、ある事で願掛けをしていました、
願掛けって、神頼みではなく、自分が命張って精進しますから
どうか、願いを叶えて下さいってこと、願掛けは自分の事では
我欲が出る、他者の苦痛苦難を少しでも和らげられたら!!
毎日、緊張をもって生活をするを誓ったイガ爺でありましたが
叶わなかった(訃報を知らされた時)当事者の気持ちを察するとき
申し訳なく、涙が出て仕方なかった。
しかし、はっと気づいた、イガ爺も心を切り替えて、当事者が
明るく前向きに生きていけるように、願いながら、生活する事
だと、どうか、過去と決別して、今と明日に生きてほしいと・・・・・。
21:28分投稿