備忘録

同伴者向けの記録です

逃亡者キンブル事件

1963年04月01日 | 日記
テレビ・オリジナル『逃亡者』のキンブル事件。【第3話 誘惑】THE GIRL FROM LITTLE EGYPT

キンブルは夜道でルースという女性の車にはねられて病院に運ばれ、妻ヘレンが死産したときの夢や裁判の夢を見てうなされた。

出産直後のヘレンは幸せを噛みしめるように、どちらが生まれたかを聞く。

男の子が生まれたが、産声をあげなかったと、告げるキンブル。

そのうえ、医者である立場からこどもをもてなくなったと正直に話した。
しかし、もつことはできると慰める。
養子をもらうことだ。
しかし、死産の悲しみも癒えぬヘレンは、
    養子は自分のこどもではないと拒絶する。

事件の日、
夕食にでかけようとするふたり

夕食に養子縁組の相談相手が同席することが不満で口論になった。
ヘレンは養子をもらうことに反対だった。

グラスが落ちた。


グラスが割れたのをキッカケに、
キンブルは気晴らしにドライブにでかけた。


キンブルは、ひとりの少年が池にボートを浮かべて釣をしているのを見て、
気持ちがなごむ。

キンブルが家に戻るころは、すっかり日が暮れていた。
車を走らせると、自宅から走ってくる者に鉢合わせした。


車の前に飛び出したのは、片腕の男だった。

不吉な予感を抱いて、家のドアを開けた。
そこに、信じられない光景を目にした。


妻ヘレンが倒れていた。

裁判の様子

検事が攻める。
口論は時には暴力に及ぶことがありましたか?

隣人を証人に立て、
一度、キンブル夫人の右頬に傷があるのを見ました。
の証言を取る。

妻が酔って机の角に倒れたのです。

奥さんをどの程度愛していましたか。
愛しつづけていました。
ただ、こどもの件だけは、・・・。

ボートの少年を見たといいましたね。
だが、少年は見なかったという。
少年が、キンブルを見なかったという証言を聞いても、
キンブルはもう一人、被告を見たという。
片腕の男。
つまり、家の方から飛び出して来た男。

ジェラード警部が証言に立つ。
10日以上に渡って片腕の男に似た容疑者83人を検問したが、
 犯行場所近くには誰もいなかったことを確認しました。

それを受けて検察が主張する、
片腕の男がいなかったということを断定できたのですね。


<キンブルと弁護士>

異議あり、誘導尋問だと弁護士の声。
気をつけてください、検事、
いまの質問は、記録から削除しますと裁判長。

キンブルはいう。
神に誓って、無実です。


キンブルは自分の容疑を晴らすに足る事実を実証できなかった。

キンブルは、この夜の名残に外を見つめながら、
                 自分の運命をじっと考えてみる。
窓の外も自らの将来も暗黒だった。

しかし、
    その暗黒の中に運命の計り知れぬ力が潜んでいた。

キンブルは、
護送の途中 列車事故にあって からくも脱走した。



手錠をはめたまま逃げる



サイレンに追い立てられ一軒家でヤスリを手にいれ、
検問していたトラックの荷台にもぐり込む。

トラックの荷台に落ち着いたキンブルは、手錠をヤスリでこすりはじめた。

手錠から開放されたリチャード・キンブルの

         孤独と絶望の逃亡生活がはじまった。
 
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