今回制作したSETAさんの「鬼の子」MVですが、アニメーションや実写、イラストなど様々な手法をコラージュして制作しています。
制作裏の一部をご紹介しようと思いますー!!
アニメーション制作を行うとき、完成までにたくさんの手順を踏みます。
こんな感じ↓↓↓
①デモ音源の確認
②打ち合わせ
③絵コンテの作成
④Vコンの作成
⑤フィードバック
⑥作画
⑦編集
⑧完成・納品
絵コンテとは、アニメーションの大まかな流れを共有するための「漫画」みたいなものです。
Vコンは「紙芝居」みたいなものかな。
これは、MV冒頭の絵コンテです!
簡単な絵と説明文で、僕の中にある映像のイメージを共有します。
これをもとに作った完成カットがこちら!!!
この短いカットの中でも、いろいろな手法が使われているのがわかるかと思います。
こちらは歯科検診のカットの制作風景です!!
ここでは「ロトスコープ」というアニメーション技法を用いて作画をしています。
実際に僕の口を動画で撮影して、それをコマごとに紙に印刷し、さらにその上から絵の具やクレヨンで色を重ね、厚塗り風のビジュアルに仕上げていきます。
描き上がった絵をスキャンして、ノイズなどのテクスチャをPC上で加えたら完成です!!
手描きのアニメーション以外にも、ミニチュアや実写映像などの三次元素材と、手描きイラストの二次元素材をコラージュする手法もたくさん使っています。
例えばこのトランプタワーが崩れるカット。
ここでは、
①背景のイラスト
②椅子のミニチュア
③おもちゃピアノのミニチュア
④トランプタワーが崩れる実写映像
の4種類の素材をコラージュして作っています。
↓↓①背景のイラスト
↓↓②椅子のミニチュア
↓↓④トランプタワーが崩れる実写映像
これらを全て合成したら、さっきの完成カットが出来上がるわけです。
たった2、3秒の映像ですが、そこにはたくさんの工程があり、完成までにとっても時間がかかります。。。
こちらの、お花の周りを蝶が飛び回るカット。
これもお花のイラストを印刷して切り抜き、立体的に組み立てて撮影するという、めちゃくちゃ面倒臭いことをしてます。
たった3分のMVですが、その完成には2ヶ月もの期間を要しています。
そんな手間暇かけて作った渾身の作品!!!
ぜひYouTubeにてご覧ください!!
メイキングを見た上で改めてMVを見ると、「あ、ここミニチュアだ!」みたいな発見があるかもしれないです。
SETA「鬼の子」MV
SETAさんの素敵な新曲は、Apple Musicでも配信中です!!是非聞いてみて下さい!!!
それでは、バイバイ