★参考★
原画サイズ:約30cm×20cm
水彩紙アルシュブロック300g使用
透明水彩絵の具、墨汁、パステルで彩色
~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~
「悲しみの勇者」
それは、ドラマ6話の中でジュンギさん演じるユンガン(半蔵)の涙を見た時に・・・ふと頭に降りてきた言葉でした。
この絵の習作を描き始めた時はまだドラマの放送前で、パク・ユンガンがどういう人物として描かれるのか、どのように物語が展開していくのか分からずに、ただポスターで登場したこのユンガンの表情から想像する事しか出来ませんでした。
そうして待ちに待った「朝鮮ガンマン」の放送が始まり、あれよあれよという間にもう6話。
息もつかせぬスピーディな話の運びで、1時間が本当にアッという間に過ぎてしまいますよね。
1~4話までのユンガンは、両班の坊ちゃんらしく上品で優しいソフトな雰囲気を漂わせ、そして屈託なく無邪気に笑う若旦那として描かれていました。
あ、でもスインに対してはちょこっと意地くそ悪い?(笑)
ついついからかってしまう?そんな部分もありましたね~

それでいて剣の腕前は申し分無く、弓も乗馬も武術も何でも来い!の頼もしさ!
そんなユンガン若様でしたが・・・・
5話からはガラっと趣が変わり・・・
「パク・ユンガン」は一度死んだ。
これからは日本人の「長谷川半蔵」として生きていくと誓い、一度は日本に渡ったものの再び朝鮮の地に戻って来ます。
そう、「復讐」の為に。
なぜ復讐せざるを得ない状況になってしまったのか・・・
ユンガンが心の奥に押し込めた様々な想い。
正体を隠しながら、愛する人をも欺き冷たく接しなければならない辛さ、切なさ・・・
ユンガン、いえ、半蔵という人物はそんな複雑な心の葛藤と戦いながら生きる、生きていかねばならない運命を背負っていくのですね。。。
そんな事を考えながら、描きあがったばかりのこのパク・ユンガンを改めて見てみると・・・
ああ、私が最初に感じてこの絵に込めたイメージは間違っていなかったのかな・・と思いました。
そんなわけで、ずっとこの絵のタイトルは何とつけよう?と迷っていたのですが、先日放送された半蔵さんの涙を見た時にやっと決まったのです。
実はこの水彩画は大きさがほぼA4サイズ(約30cm×20cm)で、その中にユンガンの全身がバランスよく収まるように描いています。
という事は、必然的にお顔部分が小さくなってしまうという事で、非常に描くのに苦労しましたよ~~

参考までに言いますと、お顔の鉢巻下のラインから顎までが約2cm・・・ユンガンの右目の横幅が約5mmでございます

特に目や鼻、唇などの顔の重要パーツを描く時は集中して描かなければならないので、もうね~、ひとまずユンガンの目を描き終った時には本当に目がしょぼしょぼチカチカしてしまいドッと疲れましたわ

こちらの画像をクリックしていただくと、実物大よりもずっと大きいサイズで絵を見て頂く事が出来ます。
もしよろしければご覧になってみてくださいね

↓

では、今回も制作途中の画像をいくつか保存してみたので、順に紹介させていただきますね

まずは試し描き(習作)
↓

この習作を描いた時は、「朝鮮ガンマン」のポスター画像を見たまま、そっくりそのまま忠実に再現してみたのですが・・・
どう考えてもこれでは重心がうまく乗っかっていないのです。
「写真」というのは肉眼で見るのとは違って、写し方によってはどうしても「歪み」が生じる事はよくある事なので、そのあたりはやはり自分の目を信じて調整しなければなりません。
もちろん写真は「作品」としてわざとそういう仕上げにしてある事もありますよね。
そうして重心がちゃんと取れるように調節して、清書用の水彩紙(アルシュブロック300g)に描き直した下描きがこちら
↓

いかがでしょうか?
↑の習作に比べて、パッとみて安心出来るバランスに仕上がったと感じていただけるのではないでしょうか

では、下描きも完成した所で、いよいよ色をのせていきましょう♪
1:まずは大体こんなイメージかな~という雰囲気で、薄めに塗っていきます。
今回はユンガンの衣装がかなり重厚で暗めのお色なのですが、いくら黒っぽい衣装だからといって全部黒!じゃ芸が無いですもんね。
なので、黒く見える衣装の部分も色々と工夫して絵の具を混色して、このような色を作り出してみました。

2:メインの人物に一通り色をのせてみたら、次は背景にもざっと色を塗ってイメージを掴んでおきます。
このように広範囲に色を塗る場合、あらかじめ絵の具を混色してすべての色(今回は3~4色)を揃えてから、一気に塗っていきます!
そうしないと絵の具がずぐに乾いてしまって綺麗なグラデーションにならず、思うような仕上がりにならないのです。

3:細かいパーツごとに色を塗っていきましょう。
まずは首まわりのマスク&ショール(頭巾)、そして最も重要なアイテム、銃ですね。
写真を見ながら銃を忠実に再現してみたつもりですが・・・いかがでしょうか~


4:はい、ではどんどん塗っていきますよ~。
同じ色合いで仕上げるつもりのパーツ(鉢巻、ベルト、ズボン?まさかレギンスじゃないよね?

そして、いよいよ大事な顔パーツを仕上げていきますよ。
あ~~!
先程も書きましたが、ここでかなり神経すり減ったよ~~


5:ユンガンの衣装を仕上げていきます。
今回の衣装では青い衣がポイントだと思ったので、ポスター写真ではわりとくすんだ色に見えましたが、そこを敢えて明るめの鮮やかなブルーで仕上げてみました。
ここを明るくしておかないと絵全体が暗くなってしまうと思いましたので。
それから、腰に巻いた銃弾を入れるポーチとベルト、靴も仕上げていきましょう。

6:青い衣の下に着ている武術服を仕上げます。

ここまで塗ってみて・・・ん?何かが違う?
こんなに「青」の分量が少なくて良いのか?
とは薄々感じていたのですよね。
そうしたら!
この頃に登場したポスター撮りとティーザーのメイキング動画を見て愕然!
実は青い上衣と下に着ている武術服は、丈が同じだという事に気が付いたーー!!
ガ~~~ン

何てこった!
でも、気が付いてしまうとやっぱりそこが気になってしょうがない

どうしよう~~と色々悩んだ結果・・・
7:こうなりました


いかがでしょうか?
向って右側の青い衣の丈をほんの少し長めに修正しました。
果たして上手くごまかせ・・・いえ、直せるかどうか自信はありませんでしたが、一か八かやってみて良かったよ~♪
ユンガンの黒髪にもやっと色が入り、画面全体がキュッと引き締まった感じがしますね♪
私はいつも、ジュンギさんの黒髪を塗る時は、黒い絵の具ではなく墨汁に絵の具を混ぜて使います。
風になびく黒髪・・・ああ~~ん、やっぱり素敵

乱れた髪を描く作業はやはり楽しくて大好きですわ~~~

8:さて!やっと仕上がりが見えて来ましたね♪
最後に背景に少し手を加えます。

イメージとしては、「朝鮮ガンマン」のポスターの草原の雰囲気を出したかったので、こんな感じになりました。
水彩絵の具で勢いに任せてサーッサーッと思い切って草を描いた後、アクセントにパステルを所々のせて仕上げています。
そして、最後にサインと日付を描き入れてやっと完成です

では最後に、ユンガンのお顔部分アップをどうぞ

なにぶん今回は、原画の顔の大きさ自体が小さいのでそれほど細かくは描き込めていませんが、それでも精一杯丁寧に仕上げてみたつもりです。

このユンガンの絵は、7月18日の「呂イベント」の時にジュンギさんへプレゼントさせていただこうと思っています

イベント当日は、ジュンギさんにお会い出来る事がもちろん最高に嬉しいのですが、準ペンさん達に会えるのも大きな楽しみの一つですよね!
ぜひともこの機会に、普段名古屋ファンミではお会い出来ない皆さんと沢山お話が出来たら嬉しいと思っています

今回もまた、ささやかではありますが皆さへのソンムルとして、ポストカードを印刷して持参させていただくつもりです。
もちろん、この「悲しみの勇者 ユンガン」のポストカードも準備しましたよ~

もし私を会場で見かけましたら、どうぞお気軽に声をかけて頂けると飛び上がって喜びますので、よろしくお願いいたします♪
イベント当日の私の目印は・・・「宇宙の花柄チュニック」・・でしょうか?←なんだそりゃ(笑)
もしかしたら気が変わって、シマウマさんになっているかもです~(笑)

ここまで長々とお付きあいしてくださってありがとうございます

ランキングに参加しています。
ご訪問ありがとうございます

お帰りの際に、アイコンをポチっとクリックしてくださると励みになります♪
↓

