いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

絶好の練習相手

2019年06月10日 | 昆虫類
木立に囲まれた湿地を散策していると、初見のサラサヤンマが飛翔していた。様子を伺うと、5メートルぐらいの狭い範囲をホバリングしながら縄張り飛翔している。サラサヤンマとの距離を徐々に縮めていく。すると、時々、こちらを挑発するかのように手の届く距離でホバリングするようになった。最初はとまるのを待って撮影しようと弱気だったが、この挑発に乗る形で飛翔撮影に挑むことにした。













サラサヤンマの狭い範囲での縄張り飛翔は速くないので、トンボの飛翔撮影初心者にはもってこいの練習相手である。しかも、近距離でも逃げず、何度でも撮影させてくれた。今回30分以上練習相手になってもらったが、こちらが望めば2時間でも付き合ってくれそうな雰囲気があった。おかげでデジカメの機能や設定をいろいろ試しながら、飛翔撮影の練習ができた。また、撮影した写真の中に非常に満足できるものがあった。これで飛翔撮影のコツを掴んだというわけではない。ただ、デジカメの機能の中で野鳥撮影には有効なのだろうが、トンボの飛翔撮影では期待できないものの整理が進んだ。



飛翔撮影の後、試したいことが浮かんだ。縄張り飛翔のコースに仁王立ちしたら、サラサヤンマはどんな反応をするか?実際に試してみた。サラサヤンマは進路を塞がれたため困ったように目の前でホバリングし続けた。しばらくすると、近くの幹にとまった。実はどこかにとまるような気がして試してみたかったのだ。



飛翔撮影の練習に付き合ってくれたことにお礼をするとともに、世代を繋ぐ上で貴重な時間を奪ってしまったことをお詫びし、この湿地を後にした。



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